良い物を長く使うのがお得かどうかは、日用品や職人道具などに限定される

節約

良い物を長く使う

節約の基本のように思われがちですが、実際のところはどうなのでしょうか。

長く使う

この期間が重要であって、使う期間が長ければ長いほどお得である事は間違いありません。

10年20年使う物ならば、問題ないのですが、数年で寿命がくる物の場合は、良い物を長く使うという言葉は疑ってかかる必要があります。

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スマホのような家電は要注意

スマホなどの数年で古くなってしまうものについては、良い物を長く使う理論を持ち出す時は注意が必要です。

例えば、8万円のスマホと、2万円のスマホを比較してみますと、

  スマホ値段
¥80,000¥20,000
11266671667
2243333833
3362222556
4481667417
5601333333
6721111278
784952238
896833208

こんな感じになります、使う年数によって、月額いくらかを計算してみました。

2万のスマホが1年目で月額1667円になるのに対し、8万のスマホは、4年間使って初めて月額1667円になります。

2万のスマホの2年目の金額833円に至っては、8万のスマホは8年間使う必要がある事がわかります。

スマホを8年間使う事はほぼ不可能で、使えたとしても4年間程度が限度です(バッテリーは必ず消耗する為)

となると、高級なスマホを4年間使うのも、安価なスマホを1年間で買い替える事は、月額料金でいうと同じ値段である事がわかります。

数年で寿命が来るものに対しては、良い物を長く使う理論は当てはまらない場合があるのです。

尚、上記の比較は、いわゆるiPhoneの最新モデルとAndroidの安いスマホを想定しています笑

車のような耐久消費財も注意が必要

数年で寿命がくる家電はともかく、耐久消費財である車はどうでしょうか、同じように月額で比較してみます。

  車値段[万円]
200万円20万円
11216.671.67
2248.330.83
3365.560.56
5603.330.33
7842.380.24
101201.670.17
131561.280.13
202400.830.08

車の場合は維持費もかかるのですが、今回は計算を簡単にする為、車体本体のみの価格で比較しています。

一般的な新車を200万で購入する場合と激安中古車を20万で購入する場合を比較します。

200万の車が10年乗って月額1.67万円に対し、20万の車であれば1年間のれば1.67万円でペイします。

200万の車を20年乗って月額0.83万円に対し、20万の車であれば2年間乗れば0.83万円でペイします。

車を10年はともかく、20年も同じ車に乗り続けるにはかなりの覚悟と、その車への愛情が必要となります。

果たして200万の車が良い物か?という問題も発生します、今や軽自動車であっても200万する時代です、20年間同じ軽自動車に乗り続けられますか?

耐久消費財である車についても、良い物を長く使う戦略はかなりの覚悟が必要である事がわかります。

ちなみに、20万の車なんて大丈夫なの?という疑問については、、まったく問題ありませんので心配無用です笑

どんな物なら長く使う事がお得なのか

スマホも車も良い物を長く使う理論が注意が必要な事はわかりました。

では一体どんな物ならば良い物を長く使う理論が成り立つのでしょうか。

日用品の一つである鍋の値段で比較してみました。

  鉄鍋値段安い鍋
¥5,000¥1,000
112416.783.3
224208.341.7
336138.927.8
56083.316.7
78459.511.9
1012041.78.3
1315632.16.4
1518027.85.6

鍋には1000円くらいのなんちゃってテフロン加工の鍋と、鉄鍋などの自分で油を塗りこむタイプの鍋があります。

安い鍋は1年もたつと加工が剥がれてきて初期の性能を失いますが、鉄鍋などの場合はメンテナンスをするといつまでたっても初期の状態を維持します。

鉄鍋が5000円とすると安い1000円鍋を2年使うと一か月42円、この値段になる鉄鍋の使用年数は10年、、

何とも言えないですが、日用品などになると良い物を長く使う理論が成り立ってきそうなきがしないでもないです。

職人道具などは良い物が必要

上記の鉄なべ等の場合は、中華料理屋などの飲食店では当然のように使われている物です。

いわゆる職人仕事、と言われる職種については、中途半端な安物の道具を使った場合はその道具を使って作られる物の品質に影響を及ぼします。

大工さんや電気工事士さんが100均一で売っているドライバーやハンマーを使っていないですよね。

良い物を長く使うというのは、良い物でないと良い仕事ができない、という理論なのです。

こだわりが良い物を必要とする

何かを生み出す人には良い物が必要

というのが、良い物を長く使う、という言葉の真実です。

得にそのモノにこだわりがない人ならば、コスパの観点から見ると、良い物というのは必ずしも必要とは言えません。

結局良い物を使うというのは、そのモノを使って素晴らしい商品を生み出したり、素晴らしい体験を得たい、という”コダワリ”がある人にとって威力を発揮します。

自分にとって必要な物はこだわりがあるのか?このことを考えると良い物を長く使う必要があるかどうかの答えが見つかるはずです。

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