2023年の冬はアラジンストーブを導入して北陸の冬を越せるか試しました、結果として、
・使い方を工夫すれば越せるし、灯油代はエアコン電気代よりも安い
という結論になりました。
石油ストーブを導入する際のハードルをクリアすれば、エアコンで部屋を乾燥させて苦しむよりも暖かくてお得に冬が越せる、かもしれません。
一番の課題は、電気という文明の利器の便利さからいかに脱却できるか?
にあるのは、他の便利家電の利用と変わりはありません。
エアコンの不快さと便利さとは
ワンルームの賃貸アパートに住むとエアコンは標準装備になっていて、冬もエアコンでなんとかしのいでね、というシステムになっています(物件によっては石油ストーブ禁止、というところもある)
しかし、古いアパートだと断念性能は低いので北陸の冬だと部屋の中が5℃くらいになります。
これをエアコンで温めるのですが、たしかに温まるのですが、いろいろなデメリットがでてきます。
エアコンのデメリットとは
冬にエアコンを使う際のデメリットは、まず
・とにかく部屋が乾燥する
ということにあります、ただでさえ感想している冬にエアコンを使うとさらに乾燥してしまうので、ぜひ風邪をひいてください、と言わんばかりになります。
この乾燥が冬エアコンの最大の問題です、もう一つの問題は、
・やたらと電気代が高い
エアコンは冷房よりも暖房の方が電気代がかさみます、ワンルームだとエアコンを使う冬は電気代が1万円を超えます。
エアコンを使わない月だと2000円、という時もありますので冬エアコンは月8000円ほど電気代がかかる、ということになります。
エアコンのメリットはデメリットにもつながる
電気代はかさみますが、エアコンのメリットは何と言っても、
・電気だから安全で便利
という点があります、タイマー機能やネット経由でスイッチを稼働させれば外からでも電源を操作できますし、夜につけっぱなしで寝ても安全です。
がしかし、便利で安全だからこそ、つけっぱなしにしたり使いすぎたりすることによって電気代がかさむ、という事にもなるわけで、エアコンのメリットはデメリットでもあるわけです。
断熱性能の低い部屋でエアコンを使うのは、実は微妙です。
石油ストーブの手間とは
エアコンは電気代がかかるし乾燥がひどい、ということで石油ストーブを検討するわけですが、これまたメリットデメリットがあります。
石油ストーブのデメリットは
石油ストーブのデメリットはなんといっても、
・灯油が必要
という事です、あのヘンテコな青い容器に灯油を入れて運ぶのは、車を持っていない限り不可能です。
灯油のタンクは大体18L入るのですが灯油を入れると容器の重さと合わせると約15kgになります。
車じゃない限り運ぶのは不可能ですね。
他にも石油ストーブは
・部屋の換気が必要
になります、灯油を燃やす際に一酸化炭素が発生するので定期的な換気が必要になります。
とはいえ、、、築30年を超えたような断熱性能の低い部屋の場合は自動的に換気されるので大丈夫だったりしますが、、
石油ストーブのメリットとは
さて、扱いのめんどくさい石油ストーブのメリットとは何かというと
・部屋が乾燥しない
ということですね、灯油を燃やす際に水も発生するので乾燥しないわけです、ただし、断熱性能の低い部屋では窓は結露しまくりますので、対策は必要です。。
・つけっぱなしなどは危険なので必要以上に使わないから灯油代が節約できる
これはメリットなのかどうか怪しいですが、石油ストーブは基本つけっぱなしにできないので、寝る時は消しますし、部屋にいない時も消します。
よって、必要以上に使わない、という状況になるのでエアコンの電気代のように灯油をずっと消費する、ということが無いので結果的に灯油代が電気代よりも安くなる、ということになったりします。
さてさて、こんなめんどくさい石油ストーブをさらに手間のかかるようにしたのが、アラジンストーブです。
アラジンストーブとは
アラジンストーブとは、昔っからデザインがまったく変わっていない石油ストーブです。

これですが、、、見た目はおしゃれなのでつい簡単に手に入れようとするんですが、このストーブ、、
・めっちゃめんどくさい
ですので注意が必要です。
アラジンストーブをよく考えずに買っちゃあいけない
アラジンストーブは簡単に買っちゃいけないです、注意事項を挙げていきますと、、
点火はマッチなどで手動で点ける必要がある
アラジンストーブは電気をまったく使いませんので、点火は、
・灯油が染みた”芯”と呼ばれるモノにマッチなどで火をつける
という作業になります。
朝寒い部屋で起きたときにスイッチ押したらあったかい、なんてのは無縁で、寒い部屋でアラジンストーブの上部をパカっと開けて、芯をまあまあ調整して、マッチを擦って3か所くらいにうまい事点けるた後、燃え過ぎないように火力をある程度調整する
なんて眠たい目をこすりながらやる必要があります、この作業だけでも、、、買おうと思っている人は自分ができるかどうか、やり続けられるかどうかをよく考えた方がよいです。
めんどくさがりな人は、、、買わなきゃよかった、とか言い出します。
タイマー機能などは皆無、だって電気使わないから
最近の石油ストーブには
・タイマー機能
なんて便利なものがありますが、アラジンストーブにはありません、だって、電気がつながってませんからね。
なので、寝る前には消さなきゃいけませんし、朝起きた後も上記のように一生懸命点ける必要があります。
さらには、
・火力調整は手動
となるので、最近のストーブのように何度に設定、何てことはできません。
不便さを楽しむ事ができる人じゃない限り、買っちゃあいけません。
ちなみに、値段めっちゃ高いから気軽に買えないです
さて、そんなアラジンストーブ、いくらするかというと
・4万円超

です、、、季節によっては5万円以上します、コロナの石油ストーブが1万円(しかもタイマー、温度調整付)で買えますから、不便さを許容しつつ、お値段も許容する必要がある手ごわい石油ストーブです。
そんなアラジンストーブのメリットとは
めんどくさい事だらけのアラジンストーブですが、メリットはというと、
・とにかくおしゃれ
ってことでいいんじゃないでしょうか、、、あとなんかありますかね??
・電気を使わない
ってことで最近のムダな家電が嫌いな人にはちょうどいいですね、他には、、、
・天板で調理ができる。。。
ワタシが買ったアラジンストーブはブルーフレームクッカーというタイプで、天板で調理がしやすいタイプです。


こんな感じで、もちを焼いたり肉を焼いたりすることができたりします、が、まあ、あんまり使わないですね。。
アラジンストーブの暖房性能は
さてこんな愉快なアラジンストーブ肝心の暖房性能はというと、
2.4kW/h
とあります、、、どのくらいやねんという感じですが、8畳用のエアコンで2.8kW/hくらいですから、まあ、おんなじくらいです。
とはいえ、アラジンストーブは対流型(下から空気吸って上へあったかい空気を出す)なので部屋をあっためるのに少し時間がかかります、そこに登場するのが、
・ストーブファン
になります、なんと2023年末にアラジンストーブファンというアラジンストーブ専用のファンが出たので、それを購入してみました。

定価9000円とちょっとお高いのですが、専用設計なだけあってぴったり収まるしデザインもばっちりです。
んで、あったかいかというと、、
・ファンの前がめちゃあったかい
ということで、ファンの前に陣取れば寒い部屋でも快適に過ごせます(1人だけはね・・・)
さてさて北陸の冬を越すには灯油代はいくらかかったのか
2023-2024年の冬はあまり寒くなかったので参考値ではありますが、ワタシの住んでいるところは最低気温はマイナス2度くらい(寒い年ならマイナス5度くらい)になります。
部屋は築30年以上の断熱性能の低くて暖房をつけなければ部屋の中で息が白くなる環境で、
不便なアラジンストーブなので寝る時は消して、部屋にいない時は消す(平日の昼は仕事でいない)というような環境においてどのくらい灯油代がかかったかというと、
・月3000円くらい
でした、冬エアコンを稼働すると電気代は月1万円をこえてくるので、灯油(アラジンストーブ)のほうが使い勝手が悪い分、使用量が減って暖房代の節約になった、という結果でした。
ちなみに、普通のアラジンストーブとクッカーの差は使用時間の差15時間と18時間なので、燃費だけ言うとクッカーの方が微妙にお得です。
不便さを味方につければ、世の中が生きやすくなる、かも
世の中はとてつもなく便利になりました。
冬であっても建物の中に入ればエアコンがフル稼働で暑いくらいだし、エアコンを稼働し続けても乾燥する以外は安全です。
そんな中、石油ストーブ、とりわけアラジンストーブを使ってみると、
点火はめんどくさいわ、寝る時は消さなあかんわ、重い灯油を運ばなあかんわ、本体やたら高額やわ
で、、ろくなことが無いですが、それらのめんどくささや不便さに適応できれば、なんかこの世の中が生きやすくなる、んじゃないかと思ったり思わなかったりしております。
不便さを楽しめるアラジンストーブ、うまく使えばしっかり冬を越す事ができるので、、、、アナログな人にはお勧めです。。
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