Kindleアンリミで面白い本を読みました。
貧乏国日本やら、国民の底意地の悪さが・・というように釣りっぽいタイトルが目立ちますが、内容は現状をリアルに描いていて非常に参考になります。
1990年からの失われた30年では日本以外の国が発展したため、相対的に日本が貧乏になった、とか。
日本の景気が上向かないのは日本人の精神性が問題だ、となかなか見る人が見れば怒っちゃうような内容ですが、まあ、事実なので私はなんとも思いません。
とは言え、筆者は現状を分析して日本を良くしたいから書いているのであって、良くする為には消費を増やすべきだって感じになります。
個人的に思うのは、、消費って今の時代増えるのかいな??ってことですが、、、増やすには結局起業や副業でお金を儲けるしかないよねって感じです。
日本が貧乏になってる
2022年9月時点でドル円は144円にもなっています、円安になるってことは、海外でモノを買うときに高くなるってことですから、ドル円100円のときよりも、海外にいくと貧乏になるってことです。
ついでに、1990年頃から日本の成長率はほぼ止まっていますが、海外は順調に成長していますので、相対的に日本は他の国に比べると貧しくなっている、ということでもあります。
ってなことが、貧乏国日本には書かれています、実際にアメリカなどでは物価がものすごく上がっていますが、その分給料が上がっているので問題がないわけです。
日本の場合は給料は上がっていませんが、物価もさほど上がっていないのである程度生活感はかわりませんが、現在は海外からいろんなものを輸入しないとやっていけないので、じわじわと物価だけ上がって、給料が上がらない、というしんどい状態になっているわけです。
iPhoneの値段がだんだん上がっているのもこの為ですね、ついでに車の値段が上がっているのもこの為です。
iPhoneは今や20万しますが、アメリカの平均所得は月50としたらiPhoneは月収の2/5の割合、日本の場合は平均所得が月37としたらiPhoneは月収の1/2以上です。
とまあ、こんな感じで日本は相対的に貧乏になってるわけですね。
輸出はできないなら消費拡大型へシフトすべきだが、、
上記のように日本は相対的に貧しくなっているわけですが、それはバブル崩壊から成長できていないからです。
なぜ成長できないかというのは、国民の底意地の悪さが・・・にいろいろと説明されています。
戦後から1990年までは、日本製品が安価でそれなりに品質が良かったから外国の需要にこたえる為に、輸出が多かったことが日本の成長の原動力になっていたわけです。
海外に輸出するということは、海外の需要を満たす、ということで国内だけでなく、海外の消費も取り込んで、国内の企業の設備投資をして需要にこたえていた、という状況です。
これが1990年頃から日本の生産性が停滞します、この原因はITシフトの失敗やらPC需要への対応ミス、中国などで安価に製品がつくられるようになったことから日本の輸出競争力が落ちた、ということです。
新興国の安価な製品に負けていく、というのはイギリスやアメリカも同様な流れになっていたわけですが、両国は輸出が減ったとしても国内の消費が増えた為に変わらず成長ができている。
ということで、海外の需要を取り込めなくなっても国内の需要が増える=国内消費が増えれば成長は続けられる、ということが欧米では起きています。
ここのシフトが日本は起きていない為に成長が停滞しているってことのようです。
その要因は日本人の気質(空気を必要以上に読んだり、ムラ社会だったり)も大いに関係している、、というのが著者の言い分です、まあ、このあたりのお話はワタシはものすごく同意できるタイプの人間です。。
個人消費ってどうやったら増える?
著者も困っていましたが、、個人消費を増やす方法っていうのは経済学的には”方法論がない”ということだそうです。
政治家がいろいろと行う政策は企業に設備投資を促したりする為の方法であって、個人消費を増やすための間接的な方法で、直接個人消費を増やす方法ってのはない、だそうな。。
ワタシ自身について振り返ってみます、
2022年現在のワタシの一人当たりの個人消費は月19万くらいのものです、記録が残っている分をさかのぼってみると、、
一人暮しをしていた頃の個人消費は月18万くらい
1回目の結婚をしていた頃の一人当たりの消費は月16万くらい
働き始めた頃(20年も前か・・・)の記録はありませんが、、記憶を振り絞ると、あの頃は残業が膨大にありましたから手取りは25万くらいあって、貯金してたのは5万くらいでしたから、もしかしたら個人消費は月20万くらいだったと思われます。
と考えると、ワタシ個人で見てみるとここ20年での個人消費は16万~20万くらいをウロウロしているわけですので、個人的には個人消費が増えるっていったいどういう状態??と思ってしまいますね。
給料があがったら上がった分だけ使っちゃう現象は今だ健在?
ワタシの給料は実は20年前からたいして変わっておりません(残業がなくなった分変わらない)
ですが、巷では給料が上がったら上がった分だけ使っちゃう現象というのがあるそうです、例えば
手取り月20万で月20万使う人が月30万になったら生活水準が上がって月30万使うようになって、給料が増えても残りはやっぱり0、ということが起きるようです。
ということは、給料が上がれば個人消費は増えるはずだ!ってことですが、残念ながら1990年から日本全体の所得は増えておりませんからこの現象は期待できません。
というよりも、現在はさまざまな情報が取れる時代になりました、ちょっと勉強すれば給料が上がって生活水準を上げる、という事はどういう事態を引き起こすかは様々に警告されているので、、比較的多くの人が給料が上がったところで生活水準は上げないのじゃなかろうか、とワタシは思っております。
というのも、
・隣の億万長者
という本がありますが、アメリカなどではその辺の普通の人に資産を臆持っている人がゴロゴロいる、ということが明らかになっていて、その億万長者は派手な生活をせずにふつ~に暮らしている、ということが書かれています。
これは、給料が増えても生活水準を変えずに、増えた分は投資に回している、という事を意味します。
といった情報が現在は簡単に取れてしましますから、、むやみに個人消費を増やす人って昔ほど多くないんじゃなかろうか、とワタシは感じます。
経費も個人消費みたいなものだから、みんな起業するしかない!?
将来給料が上がる事が分かっていれば今消費をする事に抵抗はないから個人消費は増えやすいでしょう、が、30年停滞している給料が上がる見込みって??となります。
じゃあどうやって個人消費を増やすかというと、、ワタシがふと思ったのは、
・みんなが起業、もしくは副業などをして儲かったら経費で消費をしまくる
というのはどうかなぁと。。
ワタシは一時期MB大先生を崇拝していましたが、、MB先生がよくやるのが、
・自腹でユニクロ秋冬全型買いました!
なんていう事があります、が、これってMB先生が代表を務める”法人という自然人”が自腹、というか経費でユニクロを買いまくった、ということです。
この場合はもしかしたらいわゆる設備投資みたいなものなのかもしれませんが、、法人という個人がユニクロを消費しまくった、ということにもなるでしょう。
他にもiPhone14ProMaxは20万円以上しますが、、、これを個人が買うのは無謀ですが、儲かっている個人事業主や法人が買うならば、経費にできるのでお得ってことで消費(というか備品なのでしょうが・・)できるわけです。
これらも立派な消費行動の一部でしょう、だって、お店や企業は儲かるわけですからね。
ってなわけで、個人消費を増やすには起業を増やす事や個人事業主を増やしたり副業を増やす!ということが大事なはず。
だけど、、、政府的にはサラリーマンのままでいてもらった方が自動的に税金がとれるからなかなか方針転換ができないのでしょうね。
挙句の果てには副業年間300万以下は事業所得じゃない、、とか言い出す始末ですし。。
まあ、要するに政治家や官僚は個人消費を増やす方法論を考える気も試す気もないってことでしょう。
みんな賢くなって個人消費が減った、頭を使う方向性を変えたい・・
いろんな情報が簡単に取れるようになって、底意地は悪いかもしれないけどみんな賢くなってムダに消費しなくなったわけで。。
昔のようにみんなをだまして消費させるのは難しくなったわけです。
ならば、、賢い頭を使ってみんなで儲ける方法を考えるってことにシフトする必要があるのでしょう。
頭使って儲けて、必要なモノを経費として購入する事で、消費を増やす、これで日本経済は明るい!ってことになればいいですがねぇ・・
これは結構真面目な話だと思ってます、ワタシの個人消費金額はここ20年間変わっていないわけですが、副業をする為には何かを仕入れるわけで、この仕入れ金額は消費でもあるので、昔よりもお金を使っているのは間違いありませんからね。
みんな副業しましょう、儲けてお金使いましょう、そしたらちょっとは景気が良くなるはず・・・しらんけど。。
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