映画 糸 を見て過去を懐かしむようになったら大人

独り言

アマゾンプライムビデオでふと、

Bitly

という日本映画を見てみた、日本の映画を観るのは久しぶりで、ここ数年ほどテレビを見ていないから出てくる俳優さんもサッパリわからないが、とりあえず見てみたが、概ね、

ええ話やな

という感じだった、ネタバレすると、

中学校の時にいい感じになった娘が突然居なくなって、友人の結婚式で再会、その時にはお互い別の恋人がいて、すれ違い。

その後主人公の男には子供ができるも母親は癌で他界、ヒロインは不幸な生立ちから海外で成功するも、パートナーに裏切られて帰国。

主人公はがんばった仕事で成功し、故郷にもどってきたヒロインと再会してハッピーエンド。

という、なんとも良さげなお話である、というか、よく出来たお話である。

この映画は、平成元年に生まれた主人公が令和になるまでを描いている、基本は中学校、平成13年くらいから令和までの描写がいろいろと出てくるわけだが、この年代にドンピシャな人にはなんとも懐かしさを感じさせられる。

パカパカの携帯電話、古着のTシャツ、ジーパンに吊り下げた財布のチェーン、オバマ大統領の就任演説、東日本大震災…

平成を生きてきた人ならば誰しもが覚えているだろう情景が展開される、主人公たちの葛藤はやや少数派の意見であるが、主人公の友人の葛藤は別にドラマにならなくてもよいから、非常に日常的な悲哀に満ちている。

友人が言う、普通に生きたいだけなんだけどなぁ、という嘆きは、経済的には停滞した平成という時代を平凡に生きた人には身につまされる思いがする、当然ながら私もその1人だ。

オールウェイズ三丁目の夕日?が流行ったのは昭和の良き時代を懐かしむ映画らしい、見たことがないから詳しいことは知らんが、昭和って事は結構年上の人達に刺さる映画だろう。

糸は平成を描いているが、もはやアラフォーのわたしにも刺さる映画になっているからして、糸を楽しめる人はそれなりに大人になってしまった、ということだろう。

映画としては最後ハッピーエンドで終わる、ただ、自分の人生はどうなるかは自分次第、主人公やヒロインのようになんだかんだで最後ハッピー、で自分自身もイケるように頑張って生きていこうとちょっとは思わせてくれるいい映画であった。。。

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