私は占いを全く信じていない、だから、今までお金を払って占ってもらったことがない。

独り言

そんな私が初めて手相占いという物を体験してみて思うことは、占いとは、

•対人コミュニケーション術

•売り込み上手な営業マン

という、ビジネスに必要な要素を兼ね備えた商売であることを実感した。

あれほどまでに世の中に浸透している占いとは、結局のところ”ビジネス”なのですな。

初めて占いの店舗に足を踏み入れた私、待合室に通され、順番を待っている間、他の人たちの話し声が聞こえた…

「何見てもらおうかなぁ、結婚相手とはいつ出会えるのかなぁ…」

と言った内容だ、、、私から言わせるとかなりおめでたい脳みそをしている、としか言いようがないが、彼女たちにとっては重要な事なのだろう、、、

彼女たちも占い師の言うことが完璧に合致するとは思っていないだろうが、少しでも安心できるのならそれでいいんだろう、ただ、一つだけ言える確実な事がある、それは、

•自分のパートナーを見つけるのは自分である

という身も蓋もない事だ、まあ、それはいいとして、まあまあ待たされた後、占い師の前に通される。

今回は手相占い550円、というから店舗に入った私、しかし、占い師はまず説明する。

手相というのは過去と今しか見れない、そして、手相は変わる、だから、将来の事を知りたいならば、こう言った占いをする必要がある。

という事を最初に説明してくれた、当然ながら将来を見るための占いはというと、、、3000円だの5000円だのと高額な占いになっていた、、、私はとにかく体験してみたかっただけなので手相550円をゴリ押した…

この時点で、占い師は優秀な営業マンの匂いがピンピンしてきた、占いというサービスを売る営業マンである。

さて、肝心の占いであるが、占い師の方はものすごく早口である、手相占いが5分ということもあってか、かなりのマシンガントークである。

正直何を言われたかあまり覚えていないが…言えることは一つ、

•外れていようがなんだろうが、そのあと修正する

ということだ、あなたは人が良いから何か大きな失敗したでしょ?と言われてとくに思い浮かばなかったら、、、

今後引っかかる可能性があるから気をつけなよ、とアドバイスに切り替えてくれるし、、

手相を見るのと同時に、私の容貌、または平日の昼に店に来ていると言う状況から、営業関係の仕事か?などと予想してみたり、、実際は私はただの製造業だが、、

とにかく、手相だけでない、見た目の雰囲気、その時話している内容から私が気持ち良くなるような方向へ誘導するのが上手なのである、いわゆる褒め上手、というやつである。

私が製造業っぽく見えない、と言う言葉に喜んでいれば、さらにマスコミ関係なんじゃないの?というように畳み掛けたり、とにかく言葉がうまい。

これはもはや…占いでも何でもなくて、ただの対人コミュニケーション術が上手、というレベルである。

あっという間の5分が過ぎ、ありがとうございましたと席を立とうとした瞬間も彼女は営業を忘れない、最後にカード一枚引いてみない?500円だけど、と言い放った、、、その言葉を思いっきり一蹴して私は席を後にした…

最後の最後まで占い師は営業マンなのである、そして、去り際もさわやかな挨拶を送ってくれた、なんとコミュニケーション上手なのだろうか。。

こうして私の初めての占いは終了した、率直な感想は、

•占い師すげぇ

である、あれほどの営業とマシンガントーク、人を不快にさせないコミュニケーション術、とにかく優秀な営業マンであり、ビジネスマンであるということだ。

もちろん自分の意図しない事を言ったり、不快な発言をする占い師もいるだろう、だけど、それはそれでリアリティを演出するエンターテイメント能力に長けている、と言う事だ。

これだけ世の中に占いが乱立するのはそれを必要とする人たちが沢山いるからにほかならない、待合室で楽しそうにお話をしていた女性に素晴らしいパートナーが見つかる手助けを占いが少しでも担ってくれれば良いものだ…

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