入社2年目の若者と話をしていた、彼の手取り給料は15.5万円、確かに少ない、しかし、田舎であればそんなものだ、私も18年前は同じような金額であった。
彼はもっと給料が欲しいという、なぜほしいのか、どのくらいほしいのか、ではどうするのか、聴いてみた。
そして、私との圧倒的な考え方の違いを発見する。
なぜほしいのかというと、遊ぶ金が欲しいのだそうだ
私の生活費は少ない時であれば月額13万円である、前述の若者の手取り給料15.5万円であったとしても2.5万円貯金ができる支出額である。
さて、彼はいったい何にお金を使っているのか、答えは遊びに使いたいのだそうだ。
毎月東京や大阪のライブへ行っているそうだ、我々の居住地は地方の為、東京へ行こうものならば往復で2万はかかる、大阪でも1万はかかるであろう、そして、ライブ代金と食事等がのしかかれば月の支出はうなぎのぼりである。
確かに15.5万円ではまかないきれないであろう。
彼は毎月赤字収支を垂れ流し、ボーナスで補填をしている状態だという。
彼に聞いてみた、
私:「まずは支出の見直ししないとマズイね・・・」
彼:「欲望を抑えられないんです笑」
・・・話にならない、あまりにも私と考え方が違っていて話が通じないのである。
いくら欲しいのか、とりあえず20万だそうだ
さて、毎月赤字を垂れ流している彼はいったいいくら欲しいのかを訪ねてみた、そうすると彼は答えた、「とりあえず20万です」と。
今の勤め先では残業無しで手取り20万を達成する為には最短でも3年くらいはかかるねと伝えた、そんなものである、ふつーの製造業である現在の勤め先では劇的な給与の増加は見込めない。
それでも20万はないと破綻するという彼はどのような戦略をとっているかというと、
・だらだら仕事をし、残業をして残業代をつける
というつまらない選択を行っている。
確かに私も昔はこの方法を使っていた、今思えばなんとくだらない方法であろうか。
さらに彼は言う、
彼:「意味ない残業をして残業代を稼がせるくらいなら、残業代分給料上げればいいのに」
と言う、なんとも他責マインドである。
そんな彼にいくつか提案をしてみた、しかし、もちろん一筋縄ではいかないのだ。
ことごとく言い訳をする
彼の言い訳の数々を披露しよう、
土日にバイトすればいいじゃん?
まず最初は土日の休みにバイトをすればいい説である、彼の回答は
彼:「土日バイトしたら遊ぶ時がないじゃないですか笑」
遊び優先である、欲望優先なのである、そりゃそうだね、と話を聞いてやったが、私は心の中でもちろんブチ切れている、どうしたいねん!と。
じゃ平日の定時後にバイトすればいいよね?
ではということで、平日早く帰ってバイトをすればよかろうという話である、そうすると彼が言う、
彼:「それだったら会社で残業したほうがコスパがいいじゃないですか笑」
それは間違いない、私もそんな記事を書いたような記憶もある、これに関してはまあそりゃそうだわな、と聞いていた。
ただ、それを言うなら前述の残業代分給料上げればいいのに、というような主張は胸の奥にしまっておくべきだろう、だまって残業をしていればよいのだ。
それならば固定費を下げるしかないよね?
じゃあしょうがない、固定費にメスを入れようということで、彼の家賃を聞いてみると5万(やったかな?)の物件に住んでいるそうだ、なにやらいろいろと事情があって高い物件に住んでいるそうであるが、それにしても高い、3万円の物件に移ればそれだけで2万円浮くわけだ、さて彼の言い分は、
彼:「バスとトイレは別じゃないと嫌なんですよね~笑」
・・・これだけではない
彼:「洗面ドレッサー(洗面化粧台)が付いていないと嫌なんですよね~笑」
・・・もう好きにすればいいんじゃない?
欲望の塊だが、まず始める事は
遊ぶ金が欲しいならやるべき事は決まっている
・収入を増やすか
・支出を減らすか
ただ、これだけの事である。
収入を増やす事に関しては今やアルバイトの時給は昔と違い1000円を超えている、平日3時間でも働けば3000円、10日で3万円である。
単純時給労働が嫌であれば、他に稼ぐ方法もあるだろう。
前述の彼の職業はソフトウェア技術者である、ウェブ系の副業をやればいいのである、それについても聞いてみたが答えは想像に難い、
彼:「いろいろ考えてるんですよね~笑」
まあ、一生始めないであろう。
支出を減らす方法に関しても妥協する事ができない、欲望の赴くままに浪費し、快適な生活を手放す事をしない。
私とは何もかもが違う、私は手取りが15万円未満の時代であっても5万円を貯金していた、毎日安い弁当を食い、飲みにも行かず、タバコもやめた。
今、バビロンの大富豪という書籍を読んでいる、まず最初に出てくる教訓は
・収入の10分の1を自分の為に貯蓄しなさい
とある、今回のネタ元である彼であれば月1.5万円である、これは住まいを変えれば簡単に達成できる金額である。
ただ、それすらも言い訳を繰り返して行動を起こさない。
まずはやってみることである、自分が収入の10分の1を残す事ができる人間であることを認識する事が全ての始まりである。
私は手取り給料が15万であっても収入の3分の1を残していた、今であれば手取りの2分の1を残している。
彼のマインドが変わる事があるかどうかはわからない、もしかしたら、今考え中であるという副業を始めて大当たりしてセコセコ生きる必要もなくなるかもしれない。
どうだろうか?そんなことが有り得るだろうか?
私としては彼を反面教師として自分の行動を見直すのがまず先決だろうとは思うがいかがだろうか。。
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