勤め人である以上、勤め人として真剣に働くべきなのか

勤め人
中国の空はやはり灰色である・・・

 勤め先の仕事に一生懸命な先輩と一緒にさまよう今回の海外出張、思う事は多々ある。

 彼は管理者であり、人を育てる立場である。出張をしていてもメールを見ては部下の行動に思うところがあり、嘆いている。

 私はプチ管理者であり、今の仕事にイマイチ真剣みの無い人間である。思考の違いを如実に感じる日々である。

 

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部下を育てるとは

 先輩は管理者として部下に成長をしてほしいと願っている、彼の思う成長とは、自分ならここまでやるという仕事のクオリティを再現してほしい、といった物である。

 この部下はここまで追い込めない、あの部下はこういう状況になるとうまい事逃げる、というようなコメントである。

 基本的には自分の思うように動く部下がほしい、または、自分の思い通りに動く部下へ成長してほしいと願っているのであろう。

 自分のコピーを作りたいということであろう、よくある話である、自分のコピーを作る事で自分は別の仕事ができる、新しい事に挑戦できる、といった思想であろう。

 そこにあるのは、勤め先の勤め人として、会社の中で新しい事をやりたい、という思想が垣間見える。

 独立する、といったような考え方はではない、勤め人として社内で評価され出世する事を見据えた考え方である。

 部下が自分の思うように育った結果、部署としての結果が出る事により、評価されて出世を目指す、というような考え方であり、結果が出る事によって会社の利益も増え、自分の給料も少しは上がっていくということだろう。

 

私の思う部下を育てるとは

 私はプチ管理者であって、なんの権限もない立場である、ただ、一応部下といえる人間は何人かいるのであろうが、私としては自分も含めて正直全員同列である。

 しかし、部下として何をやってほしいかというと、もちろん先輩と同様に自分の仕事を肩代わりしてくれるような人がいればいいなとは思う、ただし、理由は自分が楽をしたいから、という理由となる。

 根本的に、私の考えとしては会社の利益には興味がない、だいたい本当の意味では世の中に必要としない商品を作り続けている会社が必要なのかどうかも不明である。

 部下に願う事は自分のコピーとなる事ともう一つ、会社が潰れても生きていける人間になってほしいという願いである。

 社内での出世など気にする事なく、会社からリストラされようとも生きていける環境を作ってほしいと願う。

 ただ、私の部下は半数以上50代、60代を超えた人間であり、残りは40代と20代である。

 40代の女性は結婚しているからして好きなようには生きれまい。

 しかし、20代の彼は独身である、まだまだ好きなように生きる事ができるのである。

 先輩に言わせると20代の彼に仕事を教えて、私と同じような事ができるようになるのはいつ頃だろうか、という思いをはせていた、そして、仕事を覚えた後は部署が移動になるであろうが、どんな仕事をさせるのが有効だろうか?というように会社の中での20代の若者の使い方を考えていた。

 私が思う彼の立ち振る舞いとしては、会社では適度に仕事をし、種銭を貯めて、自分一人で生きていけるような環境を構築してほしいと願っている、彼はアラフォーの私と違い、まだ20代なのである、時間はたっぷりあるのである。我々のようなつまらない勤め人にはなってほしくないというのが私の考えなのである。

 

この考え方の違いは埋まることはない

 先輩の話す社内政治理想論、会社の商品をいかに安く作るかという思い、大事な事である。

 従業員をある程度抱えた会社であるからこそ、先輩のような優秀な勤め人によって会社に売り上げと利益がもたらされ、従業員が養われているのである。

 しかし、私としてはいかにゴミを安く作ったところでゴミである。限りある資源を無駄に消費している事に変わりはないのである。

 一度こう思ってしまったら、後はいかに割り切るかである、今は割り切って仕事をしているが、理想に燃える先輩方にはこのような湿った思いを伝える事は叶わない。

 彼らの理想に異議を唱える事もドリームキラーであると考えられよう、自分の思いは胸にしまって今日もゴミの品質を上げるべく現場へ赴くのである。

 

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