最近はFIREという言葉が流行っている、早めに経済的に独立して好きな仕事だけしていきましょう、というような意味だ。
具体的には資産を数千万貯めて、その資金を運用して利益で生きていけるようにしよう、というような人生戦略になる。
年間200万で生きている人ならば、運用利回りが4％出るとすると、5000万円の資産があればいい、という計算になる。
さて、、まず年間200万で生活、という時点で疑問になるかもしれないが、これは置いといて、5000万もの資産を貯めることができるのか？という方が大問題だ。
年間100万の貯金では50年かかるからほぼ死んでいる、となれば年間200万円ならば25年、、う〜ん、22歳から働いたとしたら47歳、まあいいか、ということで年間200万を貯めて25年でFIREする方法を考えてみることにする。
まずは年間の生活費200万だ、いや無理っしょ、と思うかもしれないが、私は2年ほど年間200万で生きたことがあるから実はこの金額は可能だ。
条件は、一人暮らし車持ち、地方、という条件で、家賃＆駐車場は2.7万のワンルームのユニットバスだ、月の生活費は娯楽費や車だいを全て含めて17万円弱で生活した、飲みにもいくし、ちょっとしたお泊まり旅行もしていたからギリギリの節約生活ではない。
一応、女性と食事などにも行っていてこの金額だから、まあ、普通に生きていたと言える、よって、年間200万円というのは住むところを妥協して、地方であれば十分可能だということだ。
では次に年間200万円の貯金だが、、これは非常に難しい、最初のハードルはなんとかして正社員でどこかの企業に入り込む、ということが必要だが、もしうまく潜り込めたならば、可能性はある。
正社員として潜り込めたとしよう、22歳から働く前提としたから大卒でそれなりの企業には入り込めたとしたならば、ギリ手取りで20万を伺えるくらいだろう。
手取りが20万あったとしたら、17万で生活するのだから月3万が貯金できるので、年間36万が貯められる。
さらに賞与がしっかり出る会社に入れたとしたならば、賞与は全て貯金すれば70万程度は貯金できるはずだ、となると月の貯金額と合わせて年間100万は貯める事ができる。
働き始めて数年で運よく年間100万が貯められる幸運に恵まれたら、後は残りの100万をどうするかだ。
100万を12ヶ月で割ると、約8.5万になる、ということは、週に2万程度は稼ぐ必要があるわけだが、、どうすればいいのだろうか？
8万円を時給1000円で割ると80時間、4週で割ると20時間、7日で割ると3時間くらい、、ということは、毎日3時間バイトする必要があるわけだ。
さて、かなりきな臭くなってきたが、もし、定時で帰れる会社に運よく入れたならば、毎日3時間バイトすれば月8万円くらいの副業収入が得られる、というどうしようもない現実が見えてくるわけだ。
様々な好条件と幸運が重なった結果、25年で5000万を超凡人が貯めるには、
ボーナスがしっかり出る、残業のない企業に正社員として潜り込んで、毎日3時間くらいの時給1000円のアルバイトをして、毎月の生活費は17万円に抑える。
という何ともしんどい結果が導き出されたわけです。
どうでしょう？結構無理ゲーですよね？
ということは、超凡人にはFIREは無理目、ということですが、FIREの基準を変えればどうなるでしょう。
月の生活費を15万にしたら年間180万、4％運用で4500万、う〜んきつい。
月の生活費15万、かつ、ちょっとバイトをして5万を稼ぐとしたら運用資産は、年間120万だから4％運用で3000万。
3000万だったら年間200万貯めれば、15年ですね、、、耐えられるかな？？
てな感じで、やっぱり超凡人には、ただひたすら時給仕事をするだけではFIREはかなり厳しいというわけでした。
いや、待てよ、毎日3時間は辛いから、週末だけ深夜1250円のバイトを16時間したら週に2万だから4週で8万いく、ということは平日できる時だけ働いて、週末は深夜シフトに入れば、さほど苦労しなくても・・・なんて妄想はしますが、実際にやれるかどうかは体力と相談でしょうね。
後は、、若い時は遊びたいでしょうから、様々な誘惑に勝つ必要もあったり、会社ではつまらない仕事とつまらない上司の相手をする必要もありますから、なんにしろ辛いですね、そもそも、大卒正社員ってのがすでに超凡人ではない、という説もあったりして・・・
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