PEC Tokyo(ポルシェエクスペリエンスセンター東京)のドライビングプログラムは最高のアトラクション

旅行

PEC Tokyoとはポルシェエクスペリエンスセンター東京の事であって、何をする場所かというと、

・ポルシェの魅力を伝える場所

であります、できる事は、

・指導員と一緒にポルシェに乗って運転を教えてもらう(ドライビングプログラム)

・指導員の運転するポルシェに同乗する

・ドライビングシミュレータを体験できる

といった内容になります、私はドライビングプログラムを体験しましたが、その体験は一言でいうと、

・体験アトラクションの中では最高の部類に属する

と言えます、私のしょうもない人生の中では、これ以上に楽しいアトラクションは今のところありません。

車好きの人であれば、多少のお金は必要ですが体験して損は絶対にない最高のアトラクションです。

まずは、必要な費用を紹介しておきます。

PEC Tokyoは千葉県の木更津にありますから、住んでいる場所によって旅費がかかります。

私の場合ですと北陸に住んでいますので、1泊するとして一人約2万円以上かかります。

そしてドライビングプログラムの体験料は、

911カレラの場合で約65500円、となります。(車によって金額は変わる)

1人約9万円の旅行かつ素敵なドライビング体験となるわけです、さて、この金額が高いかどうか?はその人の価値観によります。

まったく興味の無い人にお話したところで、

ふ~ん、ポルシェってなに?

くらいの感想だそうです、まあ、そんな人達へ向けての施設でもあり、ちょっと興味がある人向けの施設でもあり、今ポルシェに乗っている人向けの施設でもあるわけですね。

申し込み自体はウェブサイトから申し込みます。

オシャレなサイトになっているので、やや重く、しょぼい環境だと上手く反映できなくて困るかもしれませんが、、、日程と車種を選択してクレジットカードでお支払いして完了です。

予約完了すると、さまざまな注意事項が送られてきます、キャンセル規定や変更規定はなかなか厳しく書かれています。

私はというと、体験当日、飛行機が雪で飛ばなかったために予約の時間に行く事ができなくなりました、キャンセル規定によると当日キャンセルとなってしまうか・・・と思いましたが、PEC Tokyoに連絡すると、無料で予約を変更を受けていただけました、トラブル対応も最高です!

なんとか飛行機が飛んで現場に着きますと、駐車場にはポルシェが沢山とまっています、これが何を意味するかというと、

・ポルシェオーナーが沢山来ている

という事を意味します、私はというとレンタカーのしょぼいヴィッツで行きました、ちなみに、PEC Tokyoはかなりの田舎にありますので、車でないといけません、タクシーかレンタカーで行く事になります。

玄関から施設内に入ると、綺麗なお姉さまに受付をしてもらって、ドライビングプログラムの時間まで待機となります。

施設の中はカフェなどがあって、お茶しながら待つこともできますが、ポルシェ素人ならば、大量に置かれているポルシェや、ドライビングコースを眺めているだけで楽しくなれます。

とは言え、あるのはちょっとしたお店とカフェですから、、例えば夫婦二人で来て、旦那だけがドライビングプログラムを体験して奥さんは待つ、ということになったら奥さんはかなり暇を持て余す事になるので覚悟をしておく必要はあります。

実際に暇そうに待っている人もいました、どうせなら奥さんも乗ればいいのにね・・・

さて、実際のドライビングプログラムの体験です。

服装は自由です、靴もブーツでも何も言われませんでした、というのも、ポルシェをぶっ飛ばすわけではなくて、上手に動かす、という事を主眼にしているので、無茶な運転はしないから普段の恰好でもよいわけです。

最初は指導員の運転でコースへ移動です。

コースは上記のような場所に分かれています、一通りのコースを体験して次は自分での運転へ移行します。

まずはローフリクションハンドリングトラックを体験しました、ここはアイスバーンと同程度の滑りやすい路面で低速で曲がるコースとなります。

アイスバーンと同程度ということなのですが、ポルシェ911カレラ、、まったく滑りません、というのも、ポルシェには強力な横滑り防止装置(PSM)が効いていて、滑り始めたら自動的にPSMが作動してほとんど滑りません。。

私は普段自動姿勢制御といえばABSしかない車に乗っていますので、、PSMの高機能に感動してしまいました、、ポルシェって実はかなり滑りにくい車なのです。

ただ、スポーツモードなどでPSMを解除すれば普通に滑ります、ですので、ポルシェの横滑り防止装置の優秀さを体感できるコースですね。

次はダイナミックエリアへ移動します、ここでは最大加速性能とフルブレーキング性能、通常ロでのハンドリング性能を体験できます。

ポルシェと言えば、フル加速で約3秒で時速100キロに達するわけですが、ここで驚くのは加速性能よりもブレーキング性能です。

100キロからフルブレーキングするとあっという間に止まってしまいます、、かなり制動距離が短いので車ってこんなにすぐ止まったっけ?と疑問に感じられます。

ハンドリング性能の体験は、乗る人の技術によるので差はありますのでよくわかりませんが、、1回目の体験ではかなり雑だったらしいですが、、最後に同じ場所に来た時はかなり丁寧にコーナリングできるようになったと評価をいただきました、、よかった。。

お次はドリフトサークルです、水の撒いてある路面でドリフトの体験ができる場所なのですが、、私には気持ちよくドリフトができるようになるには時間が足りませんでした。

指導員によると、時間内にできるようになるかどうかは人による、ということでしたが、、

私ななんとか少しだけドリフトができるようになった程度で、サークルを一周するほどのドリフトはできませんでした。

当然ながら横滑り防止装置が効いているとドリフトは不可能なので、機能を解除するのですが、、、すぐにクルクル回ってしまって、、三半規管の弱い私は実は酔ってしまいました・・・

ただ、普段ドリフトを練習できる場所なんてないですから、貴重な体験である事は間違いないですね。

ちなみに、今回教わった方法は、パワードリフトと呼ばれるものです、なんとなく言葉で説明すると、

滑り始めたら、ハンドルとアクセルを離す、ハンドルは逆ハンドルを切るのではなくて車が勝手にハンドルを切るのでそれに任せる、すると、とある瞬間でタイヤのグリップが復活するタイミングがあるのでその時にハンドルをもって、アクセルを優しく踏み込む。

というのが言葉での説明です、、、まあ、はっきり言って難しいです、かなり難解な技術である事が体験できるだけでも貴重です。

最後にコースを走ります、大体70~80キロくらいで流すと素人には気持ちいいでしょう、ということなのでその言葉に従って運転を学びました。

コース設計は鈴鹿やラグナセカなどの有名なコースを設計した人によるもので、コークスクリューなどが再現されているので、、ゲームのグランツーリスモなどをやった事がある人にとっては、どこかで見た事があるようなコースが体験できます。

様々なアドバイスをいただいたのでいくつかご紹介すると、、

・左足の使い方が大事

ポルシェはMTではないので左足はクラッチを使ったりしないし、左足ブレーキを使う、、等という事ではなくて、ブレーキを踏む時などに、左足も一緒に踏み込む・踏ん張る、というような事をすると姿勢が安定して、スムーズにブレーキを踏んだり、リリースしたりできる、ということでした。

このイメージは気にした事が無かったので普段の運転に取り入れたいと思っていたのですが、今思い出しました、、すっかり忘れてました。

・遠くを見る

コーナーなどで手前を見るのではなく、次のコーナーなど、やや遠くを見るようにすると運転動作がスムーズになる、ということでした。

普段の運転でも前の車だけでなくて、前方の車を見ておく、ということと同じ事だと感じます。

等々、普段の運転に使える技術や注意事項も教えてくれます、他にも、運転のくせなども指摘していただけて、私の場合は”送りハンドル”という癖があるということを指摘してもらいました。

普段自分では気づけない間違った運転方法も矯正する機会になります。

以上が私が体験した時のコース設定です、ポルシェカイエンなどのSUVの場合はオフロードエリアなどの体験もできるようです。

体験して思ったのは、

・ポルシェは意外と普通に運転できる

ということです、すさまじい加速性能やブレーキ性能、まったく滑らないPSM、等々様々な性能が目に付くのですが、乗ってみるとこれがまったく普通の車なのです。

普通に快適に走れる、これがポルシェの素晴らしさだと感じでしまったのは、、おそらくはPECTokyoの思うつぼだとは思います。

とは言え、、、私が体験した911カレラはというと、1400万円くらいしますから、、庶民には厳しいですね。

ちなみに、ドライビングプログラムで使用する車は2000キロ程度でタイヤを交換するようです、、フル加速やフルブレーキング、ドリフトなどでタイヤを酷使する為ですが、、交換費用は100万円はしないけどね・・・とは言われていました、まあ、この点においても庶民には厳しいですね。

ドライビングプログラムの体験時間は90分です、1400万円の車を専用設計されたコースで指導員に教わりながら運転できるとうアトラクションが、約6.5万円。

さて、この金額を高いと思うでしょうか?おそらく破格の値段じゃないかと思います。

東京から成田までヘリコプターで20分くらいで着いて、費用は14万くらいです。

ヘリコプターは自分で操縦できるわけではありません、しかし、ポルシェは運転免許があれば自分で運転、というか操縦できます。

ヘリコプターは3000万くらいだそうで、ポルシェ911GT3は2300万円~ですから、ほぼ同じです。

どうです?かなり破格のアトラクションだという事が分かるでしょうか、車好きの人であれば絶対の損しないと思います。

指導員の方は優しいですし、、雪で飛行機飛ばなくても優しく予約の変更はしてくれますし、ドリフトの練習はできるし、、最高だらけのアトラクション、ポルシェエクスペリエンスセンタートーキョーのドライビングプログラム、ぜひ体験してみてくださいな。

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