トマ・ピケティ大先生の著書、21世紀の資本を3週間ほどかけて読んでみました。
かなりお高いので図書館で借りて根性で貸し出し期限内に読んだのですが、まあ、こんな膨大な書籍を読む人はなかなかいないでしょうから、解説本などを読んだ方がよいでしょう。
有名なのは、
(資本収益率)r > g(経済成長率)
という不等式なのですが、これを簡単に言い換えると、
お金持ちはもっとお金持ちになって、資本・資産を持たない一般ピープルはどう頑張ってもお金持ちには勝てん。
という事を言っとります、書籍は600ページにわたる膨大な物ですから、もっといろいろな情報が載っていますが、、それは頑張って読むか、解説本に任せるとして、ワタシとしてはこの不等式が自分に置き換えたときにどうなのか?
というところが気になったので確認してみたところ、、
経済成長率というよりも自分の労働収入の成長率を調べてみたところ、年間約1.5%(g)くらいに対し、、ボロ区分マンション投資は上手くいけば年間利回り10%(r)にはなりますから、、(以下記事ではNTT株で確認)
ものの見事に10%(r)>1.5%(g)が成り立っとるわけです。。
さて、、この現実を知ったならば、取りうる戦略は、、というのを考える為にも膨大な量の書籍を読む価値はあるかもですねぇ。
個人的成長率(疑似g)を算出してみる
ワタシは変わった人間で、とある時期の給与明細をGoogleスプレッドシートに記録している変態です。
この給与明細の記録から、年間給与総支給額で給与の増加率(=個人的成長率g)を算出してみました、結果は、
2004年~2021年の年間平均成長率(g)=約1.5%
となりました、日本経済は停滞しているのでまだ1.5%でも成長しているだけましか、と思いましたが、実際には、
・物価上昇や可処分所得の減少(税金増加)
などの影響で、年間成長率は1.5%未満であるという事になります。
ちなみに、ピケティ先生は大体経済成長率は良くて1~1.5%程度だと言っていたので、まさにワタシは一般人の典型!と言えるでしょう。
では、ワタシは持っていませんが、もし資本を持っている人はどうなったかを確認してみましょう。
NTTの株をもっていたらどうなったか
ワタシの親はNTT株を持ってる、、という事を聞いたことがあるので(金額は知らん)NTT株で確認してみました。
2004年初の株価:1274円/1株
2021年末の株価:3130円/1株
という事になっております、その増加率は約2.5倍!です
これを疑似的に年増加率で概算すると
成長率:約5%(r)
となります(複利計算をした場合、あくまでも概算です)
この時点でワタシの成長率がまったく及ばないのは明白で虚しくなるのですが、さらに計算を進めましょう。。
2004年にNTT株に5000万つっこんでいたらどうなった?
仮に2004年に5000万円の資産をもっていて、それを全てNTT株に突っ込んだとしたらどうなったでしょう。
2021年には2.5倍になっていますから、1臆2500万円です。。(税金は除く)
17年間で7500万円以上を生み出しています(配当が年2%程度なら+1700万以上増額)
これと個人的な成長率と比較すると悲劇がおこります。
成長率1.5%でワタシはどのくらい稼いだのか??
さて、、2004年時点で仮に年収400万円のワタシが成長率1.5%で17年間に稼いだ総支給額は、
・約7800万
となります、さて、NTT株5000万は配当もあわせると、
・約9200万
を生み出すことになります、これが何を意味しているかというと、
ワタシが毎日10時間以上拘束されて17年間労働力を投入して稼いだお金よりも、
5000万円が勝手に寝ていても生み出しているお金の方が多い!(しかも1000万以上)
というなんとも悲しい結末が導きだせるのです。
これが、
r>g
という不等式の悲しい現実です。
当然ながら、元の資本が増えれば差はもっと大きくなります。
現実を知った何も持たない一般人がやるべき事とは
上記のような悲しい現実を知った一般人にできる事とはなんでしょうか、、
一生懸命働いて節約しまくって、できる限り資本を蓄積する
というのはもちろんですが、ここにさらに悲しい現実が突きつけられます。
21世紀の資本には、この世には持つものと持たざる者がいる事を突きつけてくれます、これは、
・相続財産を持つ者と持たざる者
とも言い換えられます。
膨大な資本を相続する立場にある人は、さらに資本を増やします(うまく運用すれば)
これはまさに、生まれ落ちた時に決まる、いわゆる親ガチャってやつです。
じゃあ、ガチャに外れたらどうする?
一生懸命頑張る?
それとも、
諦める?
というお話でもあるわけです。
まあ、諦めるとは言わずに適度にいきましょう
諦めるのも手ですが、持たざる者から持つ者へ1代で築き上げる方もいらっしゃいますから、諦めるのはやめて、適度にいくのがいいとはワタシは思います。
ただ、、サラリーマンを普通にしていても成長率は1.5%未満、というのが現実ですので、普通にサラリーマンしていてもお金持ちにはならないってことは認識しておく必要はあるでしょう。
しょうもない節約術なら、他の記事にも書いてますので参考になればとは思います。
車の節約に関しては車カテゴリーにしょうもない方法を書いてますし、、
まあ、諦める前にやれることはまだあるだろうね、って感じでワタシは生きてますが、、しかしまあ、現実ってのはなかなか厳しいものですな。。
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