友達がいた方がいいのは間違いない、何かをするにしても友人がいるからこそ楽しめる。
このことは純然たる事実ではありますが、ただ、必ず必要というわけでもありません。
世の中は全て、自分の価値観次第ですから、友達がいなくとも、最低でも誰か一人でも自分の事を理解してくれる人がいれば何とかなります。
沢山友人がいれば楽しいと思う人もいれば、煩わしいと感じる人もいるでしょう、全ては価値観次第です。
沢山の仲間がいるから成し遂げられる事がある
成功者の本を読むと必ず書いてある事があります、それは
・一人ではできなくても仲間がいたから成し遂げられた
というような内容です、この部分だけ見ると、やっぱり沢山の友達がいるんだなぁ、と思うかもしれません。
ただ、ここでの仲間というのは、友達とは限りません。
上記の文言でいう仲間とは、事業などを成功させようとした場合、一人でできる仕事や行動というのは限界があり、沢山の仕事仲間と一緒に事業をすることで大きな成果をあげられる。
という意味の仲間です、会社の従業員みたいなものです。
決して、友達が沢山いたから成し遂げられた、とは言っていないのです。
楽しいからやっている事業も同じ
NPO団体を主催する人達に最近出会いました。
彼らは利益を目的とせず、自分たちの住む地域を面白くしよう、自分たちが楽しいと思う事をしようという目的で集まっています。
主催者は言います、仲間がいるから楽しいんだ、と。
話をきいている中で思ったのは、一緒にいる仲間というのが、必ずしも友達や友人、というわけではないということです。
集まっていたのは同じ志を持った仲間、ということなのです、NPO法人という枠がなかった場合、個人的に会うかどうかはわかりません、このあたりは自分の会社の人達と個人的に会ったりしないのと同じだと言えます。
友達と仲間は違う
大学に通っている時にできる友達、大学に通っている間は毎日つるんでいたかもしれません、大学を卒業したとたん、連絡すらしない。
これって、同じ大学に通っていた”仲間”なわけで、大学という枠がなくなったらつながりがなくなってしまったわけです。
本当の友達というのは、大学という枠関係なく、いつまでたっても会いたいと思える人の事です。
会社も同じです、同じ会社に勤めていた時は一緒に飲みに行ってたかもしれませんが、どちらかが会社を辞めてしまったら全く会わなくなった、これも友達ではありません。
大体の友達と思っている関係性っていうのは同じ枠の中にいる仲間、というのが大半なのです。
本当の友達というのは、枠関係なく会おうと思える人の事を言うのです。
自分を理解してくれる人は少なくて良い
人間は社会的な生き物で、誰かと繋がっていないと不安になります。
友達を沢山作らなければいけない、というプレッシャーは小さい頃からなぞの歌(友達100人が云々・・)で刷り込まれます。
だけど、その友達100人というのは、仲間である可能性が高いです。
実際には自分を理解してくれる人が数人いればよいのです、というのも、100人みんなに自分の事を深く理解してもらうのははっきり言って時間が足りません。
数人の理解者となれば、例えば両親や兄弟でもよいわけです、別の赤の他人でなくても自分を理解してくれる人がいるなら心の安定度が違います。
ちなみに、、私は昔から友達というものがあまりよくわからないので、ひと昔前にちょっと悩んだ時は両親のところに行って話を聞いてもらったらすっきりしました。
なんたって血のつながった両親は自分と遺伝子が半分一緒なわけですから、自分を理解してくれる可能性は高いですからね。
恋人やパートナーがいれば大丈夫
両親などの家族だけでなく、恋人やパートナーが自分の事を理解してくれるならば尚安定度が上がります。
同性の仲間でいつもつるんでいた人が、恋人ができたとたんにつるまなくなった。
というような状態は、いつもの仲間の中にいる事で安心感を得ていた人が、恋人一人から安心感を得られるようになったから、仲間の集いに来なくなるわけです。
今はLGBTQ+というように価値観の多様化が進んでいるので結婚という制度に全て納得できるわけではありませんが、パートナーと一緒にいる、ということの安心感や満足度という意味で昔から結婚という形を選んできたわけです。
結婚した人達がみんな幸せそうに見えない、という残念な現実もありますが、それでも誰かと一緒に居られる、一人ではない、というのは心の安定に大きく寄与します。
無理して友達を作らなくてよい
友達を必ず作らなければならない、という間違った考え方は捨てましょう。
何かの集まりに所属する事で”仲間”を得るのもいいですし、とりあえず家族という最も自分を理解してくれると思われる人達との関係性を見直すのもよいですし、
一人のパートナーができたなら、それだけで十分です。
沢山の友達が必要というのはその人の価値観で、自分の価値観は別の物です、自分の考え方はどのようなものか、考えてみてください。
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