田舎は生活費が安いから移住しよう。
そんな謳い文句を見て田舎暮らしを検討する人もいるでしょう、しかし、田舎は田舎でも程度問題があります。
余りにもド田舎過ぎると逆に生活費がかかる場合があります。
田舎に住んで生活費を下げたい場合は、
・適度な田舎
を目指しましょう。
具体的には市の人口が20万人以上ほどであれば特に不自由はないでしょう。
田舎は生活費が安いのは本当か
まず田舎の生活費が安いか問題ですが、これは大都会に比べると間違いなく安いと言えます。
私の住んでいる地域はとある人口26万人程度の地方都市ですが、駅(いちおう県庁の駅)徒歩13分のワンルーム(バストイレ別)で4.5万円です。
この物件はさほど安くはないですが、私が以前住んでいた部屋は、めちゃくちゃ狭いワンルーム(バストイレ一体型)ですが、駅徒歩14分で家賃は2.3万円でした笑
家賃が2.3万円だとしたら、食費を3万、雑費や水光熱費を2.7万で抑えれば月8万円で生活ができます。
現代のホモサピエンス1匹は月8万円もあれば生活できるのです。
これが大都会になれば、家賃だけで8万以上しますから、、田舎の生活費が安い、というのは結局のところ、家賃の安さ、にあるわけです。
ちょっと田舎へ行くと逆に家賃があがる
上記はある程度アパートなどがあって住む場所が多い地域の場合です、賃貸物件が多いということはそれなりに競争が発生しますから、家賃は下がっていきます。
一方でちょっと田舎へ行くと、今度は家賃が上がります、なぜかというと、田舎へ行く人の要望として、
・まあまあの田舎に来たんだからせめて広い部屋に住みたい
という願望が発生するので、部屋が広くなる分家賃が上がるのです。
まあまあの田舎で狭い部屋に住む、という需要がないために安い物件は淘汰されるので数がありません。
結局、ちょっとした田舎(人口10万未満等)は家賃が高めになるのです。
ちょっとした田舎の問題は他にもあります。
まあまあの田舎は車がないとどうにもならない
人口10万未満程度の田舎まで行ってしまうと、確実に車がないと詰みます。
スーパーの近くや駅の近くに住まない限り、車が必須になります。
人口20万以上の都市でも車は確かに必要ですが、中心地に住めばバスや自転車を駆使すれば生活できない事はありません。
しかし、、まあまあの田舎は車無しで生活するにはかなりの覚悟が必要です。
車が必要となると、その時点で生活費は月に2万円は上がります。
車を持つのであれば、何かしらのつてを使って0円で住めるようなボロッボロの空き家を借りる、というようなからめ手を使わないと、生活費は下がりません。
一方でさらにド田舎に行くとどうなるかというと、、
ド田舎はさまざまなしがらみで費用がかさむ
さらにド田舎に突入したらどうなるでしょうか。
当然の事ながら車は必要です、この時点で生活費を下げる事が怪しいのですが、まあ続けましょう。
あまりにもド田舎の場合は、その地域に住むだけでかかる費用、という謎の出費が発生する場合があります。
町内会費は数百円というレベルでなく、数千円だったり。。
テレビを見るためのアンテナを独自に建てていたりしてその維持費が数千円。。
お寺さんのなんだかよくわからない費用が数千円。
というように、積もり積もって、その地域にいるだけで月に数万かかる、何てことが現実に存在します(実際に私の実家がそうです笑)
月にそこにいるだけで数万円かかったら、、お話になりませんね。
家賃はゼロかもしれませんが、数万円かかるのであれば家賃みたいなものです。
そして、、ド田舎の為、買い出しや病院に行くにも、片道10キロ以上、なんてのはザラですから、ガソリン代がかさみます。
車が運転できればいいですが、、バスなんて気の利いたものはないですから、タクシーを使ってしまったらそれだけで毎回数千円です。
・・・ド田舎は、もし自給自足したとしても、生活費は実は安くない場合があるのです。。
もちろん余計な費用がかからない地域もあるでしょうから、事前の調査が大事だということですね。
田舎への移住は計画的に
生活費を下げるため、という目的で田舎へ移住を検討される方は事前のリサーチをしっかり行いましょう。
自然満載で不便でもいい、という場合でも地域によってはそこにいるだけでかかってくる費用があります。
田舎の度合いによっても家賃が微妙に高かったりもします。
車を持ったら結局生活費は上がります。
自分の生活スタイルに合わせて、絶妙な居住地を探し求めてください。
私のおすすめは、、適度に便利な場所をお望みならば、人口20万人以上、というのが最低ラインです。
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