今の若者にはハイブリッド車、特にトヨタのアクアあたりが人気のようです。
その人気の裏には、
環境性能が・・・
なんていう、ちょっとした地球環境に考慮した発言もあったりします。
ただ、新車のハイブリッド車は本当に地球環境に優しいのでしょうか。
実は、10年くらい乗るのであれば、中古のガソリン車の方が地球環境に優しいのです。
まあ、こんな事実は多方面の都合が悪いですから、メディアなどで紹介されることはないでしょうね。。。
ドイツの自動車連盟が面白い比較をしている
ドイツの自動車連盟(ACDC)が2018年に興味深い調査をしています。

グラフは、自動車製造や燃料製造、実際の走行におけるCO2の排出量を試算したグラフです。
上のグラフが15万キロ走行時で、下のグラフが5万キロ走行時です。
このグラフからすでに、小型車におけるハイブリッド車(HV)はそもそもディーゼル車やガソリン車に対してCO2排出量における優位性が全くないことを示しています。
さらには、、新車のハイブリッド車で5万キロ走るのならば、ガソリン車だと10万キロ走るのと同じくらいのCO2排出量になることもわかります。
このことから言えるのは、
・地球環境を云々言うのであれば、新車じゃなくて中古を買いなさい
ということです。
ちなみに、上のグラフが15万キロ走行となっているのは車のライフサイクルを15万キロと想定しているからです、日本だと10万キロ走ったら終了と思う人が多いですが、この辺りはさすがドイツ、と言う感じです。
さらに、電気自動車の場合も再生可能エネルギー(風力や水力、太陽光発電など)を使わないとCO2排出量は少なくならない、と言う結果も見て取れますね笑
中古が溢れているのになぜ新車を買う
地球環境に貢献している・・・などと言うのであれば新車のアクアを買うという選択肢は間違っているわけです。
最悪、中古のアクア、と言う選択肢はありです。
というのも、世の中には中古車が山ほどあふれているからです。
新車の登録台数は、2020年で普通車・軽自動車合わせて300万台くらいです。
で、車に乗る人口はどのくらいかというと、、
総務省の統計によると、15〜65歳:約7000万人、65歳以上:約3000万人
と言うことは、これらの人の半分が車に乗るとすると5000万人が車に乗るとしましょう。
ちなみに総保有台数は8000万台くらい(ただし、社用車や持ってるだけの人もいる)ので、まあ実質乗る人は5000〜6000万人くらいとしましょう。
となると、10年経てば毎年300万台が残念ながら新車が売れるわけですから、必要な人の半分の車(約3000万台)が中古車になるわけです。
言い換えると、毎年300万台の車は中古車になるわけですね。
環境に考慮するんだったら、、すでにCO2を十分排出して作られた中古車を使わない理由はないわけです。
もっとも環境に良いのは車を買わないこと・・
とは言え、もっと環境に良いのは車を買わない、乗らないことになってしまいます。
公共交通機関を使うのなら、自分1人が乗る、空気を運ぶ無駄な車がなくなるわけですから。
車に乗らなくても良い環境、これに関しては住む場所含めて劇的な変化が必要ですから個人にできることはできるだけ便利な都会に住むことくらいでしょうか。
私は都会には興味ありませんから、中古車を買うことで環境に配慮していきますけどね。
若者よ、新車を買うな、中古を買え
人によって知識の偏りがあります、若者の場合は親の考え方に影響を受けやすいです。
親が最初の車は新車じゃないと・・・などと思っていると若者に新車を買い与えてしまったりします。
んで、どうせ買うなら新車のハイブリッド車を、と言うことになるわけですが、残念ながらそのハイブリッド車は別に環境に優しくともなんともありません。
世の中に溢れているものを、さらに溢れさせるのか、それとも今ある物の中から効率よく使うのか、選ぶのは自分次第です。
若者にはぜひ中古車の優位性に気づいて欲しいものです。
まあ、メルカリばかり使っている若者であれば、おそらく中古品を使うことに抵抗はないでしょうから、今後は中古車の使用率が上がっていくでしょうね。
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