実家に帰って親と話をすると、誰か実家に住んでくれると嬉しいという、しかし、我が実家はものすごい山奥にある為に、かなり不便である。
よって、誰も住みたがらない、当然だろう、コンビニまでは5km程、コンビニまでの道のりは細い道があったりする。(元妻はこんな道は運転できないと言った)
実家の集落は20世帯くらいだろうか、跡取りもおらず誰も住まない家がだんだん増えてゆくのは目に見えている。
このような状況が日本各地に出現する、人口減少するのだから当然である。
ということは、確実に家は余るのである。
タダでも良いから家を手放したいとはどういうことか
このように誰も住まなくなる家が大量に出現するわけであるが、別に誰も住まなくとも放置しておけばいいではないかと思いがちだが、実はコトはそう簡単ではない。
固定資産税というマイナスのキャッシュフローが延々と発生し続けるのである。
我が実家であれば、固定資産税は年間7万くらいだそうだ、月額6000円弱、安くはない。
ちょっと聞いただけだと、建物にもまだ税金がかかっているというのだから、ちょっとおかしい気がするが、、まあ、そこは市の裁量一つだからしょうがないのだろう。
という事で、固定資産税だけでも年間7万円の出費となるわけである、誰も住まなければ、ようするに赤字なのだ。
となれば、赤字を垂れ流すくらいなら、タダでもよいから手放したい、という人が日本全国に大量に発生するのは当然のことなのである。
建物を壊すにも金がかかる
我が実家の場合は、土地の固定資産税は年間5000円だそうだ(ホンマかどうかは知らん)、しかし建物は年間数万円の固定資産税がかかる、ということで建物を壊せばよいとなるが、壊すにもお金がかかるそうだ、親が言うには500万円かかるという。。。(これもホンマかどうかは知らん)
赤字も赤時、大赤字である、年間の固定資産税のみならず、固定資産税を減らそうと建物を壊そうとしても解体費用で数百万、八方ふさがりとはこのことである。
となると、マイナスを出さない為には、いや、マイナスを少しでも減らす為には、月6000円でもよいから貸し出せるものなら貸し出したい、という事になるわけである。
ほぼタダでまだ住める建物が大量に出回る
上記のように、もうどうしようもない家が大量に今後出回るわけなのだ、となれば、住むだけであれば月5000円も出せば住める巨大な家が見つかるわけである。
全ては条件次第である、我が実家の場合は、前述したとおりコンビニまでは5km、スーパーまでは6km、最寄の駅までは6kmという状態である。
車が無いと生活ができないような環境である、ついでに冬には雪も降るし多少は積もる。
ただ、インターネットは繋がるし、携帯電話もつながる(ただし、Docomo系統のみ)、トイレは浄化槽ではあるが一応水洗、というわけで住めない事はないのだ。
間取りとしては7Kである、田舎であるからかなりの巨大さである、便利さだけを犠牲にすれば家族で住む事も出来よう。(ちなみに小学校までは4kmである。。)
問題は仕事だが、、
さて、田舎となると問題となるのは仕事であるが、これはどうなのだろうか、田舎で米を作って、畑で野菜を作れば、ほぼ時給自足の生活ができるだろう。
生活の為に一番お金がかかるのは固定費である、家賃が5000円、電気代などを含めても恐らくは2万円ほどであろう、となれば一番の支出は食費である、そして、一番食費でかかるのは米代と野菜代である。
米と野菜を自給自足できれば恐らく食費は月1万円ほどで済むかもしれない。
となると月の生活費は10万円程度で収まるのではないだろうか。
さて、月10万円である、これをどうやって稼ぐかであるが、直接労働であれば、今やコンビニは時給1000円である、1000×100時間で10万、100時間/8時間=12.5日である。
月の半分も働けば10万円は確保できる、月に半分でよいのである、皆、毎月どれだけ働いているであろうか、土日祝休みの勤め人で月20日程、サービス業で月22日程だろうか、田舎に住むだけで、今よりももっと少ない労働時間で生活ができてしまうのである。
家を買う事のムダっぷりが明らかに
仕事が大好きで楽しくてたまらない、そして、その仕事は都会でしか出来ない。
そんな人は都会に家を持つのもいいだろう、しかし、別に仕事はつまらないし、都会にいる意味もわからない。
という人であれば、田舎に住む、という選択肢を選ぶことができれば、家は選び放題である。
都会にせせっこましい家を建てて、数十年もローンを払い続ける、イコール、毎日毎日やりたくもない労働をし続けるのか。
誰も住まなくなった家、処理に困った家を救済がてら楽に暮らすのか。
選択肢は増えた、今や、人生の最大の買い物は家ではないのだ、そして、車ですらも20万円で手に入る、おそらく、現代は人生の最大の買い物、などというモノは消滅してしまったのである。
(もしかしたら、現代の最大の買い物はiPhoneかもしれないな・・・)
最大の敵は見栄であろう
離婚をした人が再婚を迫っている、私から言わせるとなぜまた離婚に向けて舵を切るなどというムダな事をするのだろうかと疑問である。
しかし、再婚したい人の頭の中には、世間体であったり、見栄というモノが支配しているのだそうだ。
「あんなんだから離婚したんだよ」
「あんな感じだから何時までたっても結婚できないんだよ」
このような周囲のどうでも良い言葉を真に受けて気にする人達というのがいるらしい、私には理解できないが、世間体というモノが人生の全てである人にとっては耐えがたい事であるようだ。
そしてまた、離婚という出来事に向かって結婚をする。
全ては見栄である、隣の芝生は青く見える、である。
他人の事を気にしなければ自分の好きに生きられる、別に元旦から松屋で牛丼を食ったっていいのだ。
周りが気になるのは仕方がない、もちろん私もそうだ、その服が気に入らないと言われてその服を着るのを辞めた事もある、しかし、よく考えてみればすごくつまらない事だ、なぜ人に言われて自分の意見を変えなければならないというのか。
物事のスケールが違いすぎるような気もするが、皆と同じように家を買うのも、皆と同じiPhoneを使うのも、周りに影響されているだけなのだ。
自分の人生を生きよう、家なんぞ買わなくとも生きていける、今や、家は大量に余っているのだから。(ついでに中古車もいっぱい余ってるよ)
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