会社のOBと飲んで見えた「高齢者のリアル」と「謎の割引制度」への本音

今日はですね、ま、家のこととか、あとはちょっと地味にじわじわ効いてくる事務的な対応とかもやりつつ、メインテーマは先日あった飲み会の話にしようかなと思ってます。

先日、会社のOBみたいな人たちと、久々に飲みに行ったんですよ。総勢3人だったんですけど、そこで聞いた「定年後のリアル」と、それと繋がって見えてきた日本の高齢者向けサービスの矛盾について、ちょっと書いておこうかなと。


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現役世代顔負け!OBたちのセカンドライフ

飲んでたOBの方々、皆さん本当に元気なんですよね。退職後の生き方が多様で、聞いててめっちゃ面白かったんです。

1. 日本の食料を支えるOBたち

まず一人目の方は、家が広大な田んぼと畑を持っているって言うんですよ。で、その面倒を見るので、もう定年後もめちゃくちゃ忙しいらしい。

田んぼって、私も詳しくは知らないけど、うちの親父なんかが昔やってたのを見てると、手がかかるんですよね。畑もご近所さんを見てても毎日行ってる。真面目にやろうと思ったら、やること毎日あるんでしょうね。

田舎の場合、畑と田んぼがあると、いわゆる「定年退職後にやることがなくて暇」って状況にはならないんですよ。うん。

これって、日本の農業が、結局シニア層に支えられてるってことなんですよね。65歳で定年再雇用が終わって会社を切られちゃっても、その後は農業に注力して、みんなの食料を作ってくれてる。もう、頭が下がります。

2. 賢く制度を利用して再就職

もう一人の方は、会社を辞めるタイミングを調整して雇用保険をしっかりもらって、その間に職業訓練を受けたらしいんですよ。その方、真面目だから、訓練を受けて間に受けちゃって、資格まで取って。

そして、とある会社に再就職できたって言うんです。

ただ、その働き方が面白い。フルタイムじゃなくて、月々90時間から100時間くらいの勤務形態なんですね。夜勤もあったりするみたいですが、これがいわゆる週20時間を超えてるんですよ。

なぜこの働き方を選んだか?

答えは、社会保険に入れるから、なんですよね。

夜勤とかあってしんどいのは間違いないんですけど、それさえ乗り越えれば、健康保険料を会社が半分負担してくれるので、自己負担がめっちゃ安くなる。65歳まで働いていた会社で「健康保険の任意継続」してた時と比べても、断然、今の方が安いらしいんです。

年を取ると病院に行く回数が増えるから、健康保険料ってバカにならない負担なんですよね。それを安く抑えられる働き方があるってのは、もう「なるほどね!」って感じでした。会社側も人が足りないから、そういう働き方でも雇いたいってことなんですね。


変わらない人手不足と機械化の限界

それにしても、会ったOBの方々、みんな66、7歳くらいなんですけど、本当に元気なんですわ。普通に一緒に花見行こうと思って駅で待ち合わせしたら、私なんかより歩くの早くて。めちゃくちゃ元気なんですよ。健康寿命、確実に伸びてるって実感しますね。

人が足りないって話は、農業を見てても思うんです。田んぼはコンバインとか機械があるけど、あれを操るのは人間。大規模農場じゃないんで、複雑な地形を手で管理したり、機械が入れないところは人間がやらなきゃいけない。

日本の警備会社や農業は、アメリカみたいな大規模生産をする構造じゃないんですよ。テスラとかシャオミの巨大工場なら、資本を投下して機械とAIでほとんど自動化できるでしょう。でも、日本の多くの現場は規模がでかくない。だから、いつまで経っても「人」が必要なんです。

まだ、人なんです。

本当に、あの元気な60代、70代が働かなきゃいけない状況なんですよね。


矛盾だらけの「高齢者割引」制度

そこで彼らと話してて、めっちゃ盛り上がったのが、この「元気な高齢者」が享受する謎の割引制度についてです。

65歳を超えると、日本では高齢者割引が適用される場所が多いんですよね。地域のジムは割引、日帰り銭湯も割引。何か買うにしても、ポイントが何倍とか、優遇措置があったり。

これ、変じゃないですか?

だって、目の前にいる67歳の人たちは、めちゃくちゃ元気で、私なんかより早く歩けるんですよ。しかも、彼らの多くは経済成長期を超えてきて、給料がガンガン上がる時代に働いてきた。しっかり保険料を納めてるから、年金も現役世代よりたくさんもらってるパターンがあるんです。

金銭的に見ても、65歳以上の方が現役の若者より金持ってるって状況が結構あるんですよね。さらに年を取ると、車を買い換えたり、旅行に行ったり、お金を使う機会も減ってきます。

一方で、若い世代はどうでしょう? 給料はなかなか上がらないのに、子育て、家のローン、車の購入…と、金はめっちゃかかる

それなのに、なぜ「金がない若い人」ではなく、「金を持っている可能性が高い65歳以上」に対して、国や自治体、企業がこぞって割引の恩恵を与えなきゃいけないんでしょうか?

私は、これ、逆だと思います。


私が提案する「公平な割引」制度

この謎の制度を変えるには、やっぱり「年齢」で区切るんじゃなくて、「所得」や「本当に困っているか」で区切るべきだと私は思うんですよ。

1. まずは割引対象年齢の引き上げ

まず簡単なのは、割引の対象年齢を引き上げること。65歳じゃなくて、せめて70歳くらいにしたらどうでしょうか。70歳になると、さすがに体力的に厳しくなってくる人が増えてくるんで、割引の対象としても納得感が出てきます。75歳でもいいかもしれないですね。

2. マイナンバーで情報を紐付けろ

そして根本的な解決策。もうね、マイナンバーで全部紐付けちゃいましょう

個人の所得、資産、そして家族構成(子育てしているかどうか、子供の数など)をすべて国が把握できるようにする。免許証も保険証もマイナンバーに入れる流れじゃないですか。あれは結局、政府が「どのくらい税金を取れるか」「誰に支援が必要か」を把握したいってことなんですよね。

それが真面目にできれば、私達のスマホでマイナンバーを「ピッ」とやるだけで、

  • 「あなたは子育て世代で所得が低いので、割引対象者です」
  • 「あなたは多額の資産と所得があるので、割引対象外です」

と、瞬時に判断できるようになるはずなんですよ。

本当に必要な人、例えば金銭的に苦しいシングルマザーとかにこそ、割引の恩恵を集中させ、一方で、元気で財産のある高齢者には、定価で払ってもらう

これが、公平で、税金の使い道としても正しい姿なんじゃないかなと、私は思うわけです。

本当に元気なお年寄りと飲んでて、心からそう感じましたね。みんな元気なんだから、高齢者も元気なうちは**政府の料金(税金)をしっかり払う側に回ろうぜ!**って、私からのメッセージってことで、どうでしょうか。

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