私には子供がおらんので、思いっきり余計な心配なのではあるが、最近思うには
現代的な快適で便利なおうちに住んでいる若者の将来は大丈夫なのか?
という、余計なお世話である
最近の家というのは、、、
高断熱高気密で、あったかく涼しい
当然下水がつながっていて清潔
家の周りはコンクリートで覆われていて虫がおらん
階段は緩やかで落ちることはまずない
各部屋にエアコン完備
etcetc・・・
ということで、、まあとにかく便利で快適なおうちに住んでいる人たちばかりです
私は昭和50年代生まれの、クッソ田舎育ちなので、
家の廊下は外の気温と同じ
暖房は石油ストーブ、こたつは木炭方式
ぼっとん便所
虫だらけ
小さいころはエアコンなし
というような環境で生きてきて、その後もなかなかしょぼい生活をしてきまして、これらの経験から
築年数不明の家でも快適(?)に住める
という特性が身についているのだと思います、これって結構
お得!?
なんじゃないかなぁなんて思うんですけどねぇ・・・
一度生活レベルを上げると下げられない、どころか最初からレベルが高いって・・
一度生活レベルを上げてしまうと簡単に下げる事はできない
というのは、まことしやかにささやかれております、これって真実なのでしょうか?
これは実はちょっと違って、
もともとの生活レベルが低ければ、一度レベルを上げても元に戻すことは可能
と言い換えられるのではと考えます
というのも、私の場合、高校生まではぼっとん便所の家に住んでいたわけですから、家のトイレが水洗なだけで、かなりの快適性だと感じるわけです
たしかに、今さらぼっとん便所の家に住もうとは思いませんが、、、
そういう環境を知っているのと知らないのとでは、雲泥の差があると思います
これって、山登ったときとかにも発揮されるお話で、、山小屋ではふつーにぼっとん便所があったりしますから、あの便所を生まれたころから洋式水洗で過ごした人が許容できるか?
というか、まともに使う事ができるのか?
と思ってしまいますね、ってな感じで、生まれた時から高断熱高気密、挙句の果てには年中家の中は25℃一定、
みたいなぬるい環境で育った人間って、、、世の中に放り出された時にいったいどうなってしまうんでしょう??
大学に行くときに一人暮らしで苦しむ、かも
生まれた時から高断熱高気密、、、ぬくぬくと育った人間が、初めて実家から飛び出し、大学へ進学時には一人暮らしになる・・
さて、この時を考えてみましょう
ぬくぬくと育った人間は、当然家賃2万などのぼろいところには住めません、し、親も当然そんなところへは子供を住まわせません
その結果、大学生で金がないのに、地方都市なのに、
家賃5万
みたいなところに一人暮らしをする羽目になるわけです
アパートなどは、新築や築浅だとそれなりに断熱されてますから、家賃は当然高めに設定されています
家賃を高めにしても、高断熱高気密のおうちに慣れた人たちがたくさんいるから、そういう人たちの需要がたくさんあるわけですねぇ・・
都会だともっと家賃は上がってしまって、仕送りも遅れなくて、結局、奨学金を借りて、大学卒業するころにはとんでもない借金を背負って社会に放り出される
みたいなパターンが目に見えております
ということで、生まれた時から快適人間の将来を不安視しておるわけですが、さてと、私の場合はというと
大学進学の時に実家から初めて出ましたが、どうなったかというと
ぼっとん便所の実家 → くっそボロボロの学生寮で6畳に2人暮らし&当然トイレなどは共用
という、、、なんというか、実家よりも環境は悪化した状態に飛び込みました
この学生寮の状況ですが、、、水洗便所だったので、はっきり言って実家よりもトイレ環境は改善しております、が、
共同風呂のお湯がでるのは週に4回、エアコンはある部屋と無い部屋あり、2人部屋なのでプライバシーはゼロ、なわけです、が、唯一の利点は
家賃がクソ安い
ということで、当時は家賃は600円/月で光熱費は約6000円/月で使いたい放題、といっても共用、でした
どうなんですかね、、、生まれた時から快適ハウスに住んできた人が、上記のような過酷な環境で生活することなんてできるんでしょうかね・・・
ちなみに、私は4年間住み続けましたが(3年生の時に一瞬だけ新しい学生寮に移る事はできたが、その後はまたぼろい方へ戻った)
耐えられない人は、さっさと出ていきましたね。。
実家のみならず、学生寮のしょうもない環境での生活は、私の人生の糧になっておりますね
社会人になってからも住まい問題はついて回る
さてさて、社会人になったところで、どこかには住み続けるわけですが、まさか最初っから家やマンションを買えるわけないので、どこかを借りるわけですが、、これも
良いところは家賃が高い
ということを忘れてはいけません
金を膨大に稼いでいる人はいいですけど、多くの人は大して金なんて稼げませんから、、、だけど、生まれた時から快適ハウス在住者は、、、
初めて実家を出るときも、よいところじゃないと住めない、なんてことになるんでしょうね・・・
私の周りにもおりますね、金ないはずなのに、家賃5万以上だしてひとりぐらししてる人なんていくらでも・・・
でもこれって、しょうがないんですよ、だって
生まれた時から快適ハウス人間
なんですから・・・
私ですか?新卒で会社に入ったときは会社の寮ですよ、家賃は忘れてしまったんですが、1万とか2万じゃないすかね、ただね、またまた2人部屋ですね
しかし、この会社の寮は、私にとってはグレードアップだったんですよ、というのも
毎日お湯がでる共同風呂があり
各部屋にはエアコン完備
だったんですからね、いや~かなりの昇格ですよ、寮に住んでいた人間は100人以上いましたが、、私だけでしたね
「この寮めっちゃ快適やけど?みんなは違うの??」
って言ってたのは・・・
家を買うのも何買うか問題
社会人になってもどこかに住み続けるわけで、ある程度稼ぐようになって、うまいこと結婚でもできて、さらにラッキーなことに子供でもできちゃったものなら、家でも買おうか話になってくるわけです
このときも、もし、二人ともが生まれた時から快適ハウス出身だったならば、どうなるかというと、
そもそもが賃貸アパートが新築で家賃10万
なんてレベルでしょうから、こうなってくると
家買ってローン10万はらったほうが家賃を毎月払うよりお得じゃん
なんていう気まり文句に乗っかって、4000マンやら5000マンのローンを組んで家を買っちゃうわけですなぁ・・・
当然その家は、上場企業の有名工務店なので、さらに生まれた時から快適ハウス人間が引き継がれるわけですね
ま、別にいいんですよ、ものすごく優秀でたくさんお金稼げる人ならね、でもね、世の中ってそうじゃないじゃないすか、、
今後はさらに社会保険料上がっちゃって、サラリーマンやってたら5公5民どころか6公4民くらいになって、みんな野垂れ死にしていくのが目に見えてて、、
そうなったときに快適ハウスに住み続けられるかというと、まあ、無理っすよね
さて、その時に生まれた時から数十年快適ハウスに住み続けた人が、、ボロい家や部屋を許容できるのか・・というのが私の懸念ですなぁ
ん?私ですか??
私もうまい事結婚はできまして、快適なマンションを買いましたよ、ただね、その前に奥さんの実家でマスオさん状態してたのでその時に金貯めて頭金がたくさんあったからローンは10年で返したんで、、、
だけど、、、そのあと離婚してねぇ・・マンションは元奥さんにあげて、私はというと
家賃2万の玄関扉あけたら1秒で部屋、というワンルームに引っ越しましたけどね!
さてこの部屋は、、、クッソ狭いのは当然として、めっちゃ隙間風あるので、冬は部屋の中の気温は5℃くらいになるし、、、北向きだし、、トイレとバス一体型のユニットバスだし、洗濯機置き場は外だし、ベランダは狭すぎるから洗濯ものは外には干せないし、途中から隣の部屋に引っ越してきた爺がゴミ部屋を作り出してゴキブリが大量に発生するわで・・・
いや~大変でした!笑
だがしかし、小さいころから過酷な条件で育ってきた私にとっては、上記の家賃2万のワンルームは、
快適そのもの!
でしたね、、ただし、ゴキブリは除く・・・
そして、築年数不明の古民家へ・・・
税金があがり、正社員から解雇され、非正規社員に落ち、年収は300万円でてどりは月17万
こんな時代は目の前に迫っております
手取17万では、とうぜんながらまいつき10万のローンははらえませんわなぁ、ついでに、離婚しちゃって一人になってしまったら、住む場所に10万円なんぞ払っとる場合ではないわけです
そうなったときどうする?
生まれた時から快適ハウス人間は、快適じゃないところに住めるのか?生活できるのか??
というのが、私の問題提起でした。。。
ま、みなさんは優秀だからこんな悲惨な結末は迎えないでしょうが、、、私の現状はというと、
築年数不明の家をDIYして住んでる
という状況ですね
トイレ関係だけは下水をつないでトイレユニットを入れたので快適そのものですが、
隙間風などは、ま、実家に逆戻りって感じですね
だけど、当然ながら、ボロい家への耐性は◎、ですから
まぁ快適
ということで、生きとるわけです
さらには、昔っからセコセコ人間ですから、やっと家賃のかからない家を手に入れて、、さらには細かい計算をしまくって、、、
おそらくは生きていく為には月10万くらいあればいけるなぁ・・
という目算を付けておる次第です
一度上げた生活を下げられないのじゃない
低い場所から上がったのであれば、下がる事は許容できる
のであって、、、
最初っから上にいた場合は、どうなるのか?
という、想像もつかない時代をみんな生きている、そんな時代なのかなぁなんて思いますね
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