ドライブ・マイ・カーを面白いと思えるにはお勉強が必要、これは、どんな事でも同じ

独り言

アマゾンプライムビデオで見れるようになった、

ドライブ・マイ・カー

私はミーハーなので、西島さん出てる!とか、有名な賞を受賞したらしい!なんて動機で見てみたのですが、こんな動機で見ると、、

???

となるのが何かしらの賞を受賞した映画あるあるだったりします。

ハリウッド映画のようなどんちゃん騒ぎをして見ていて爽快!というのは黄金の法則に則って作られていますから、ものすごーくわかりやすいのです。

いわゆる、神話の法則、ってものです。

主人公が旅立って一回負けて、師匠に師事し、成長して、再度挑戦して、勝って、何かを持ち帰る。

っていうわかりやすい物語ですね。

ドライブ・マイ・カーはハリウッド映画じゃないですから、当然わかりやすいモノではありません。

少なくとも、私にはわかりやすい映画ではありませんでした。

原作は何と言っても村上春樹先生です。

この映画を楽しむには、相当なお勉強が必要です。

なにかしらの作品をそれなりに楽しむには、なんだかんだで知識が必要です。

野球のルールを知らない人が、野球の物語を見ても楽しめないのは、野球の知識がないからです。

この法則から行くと、

・村上先生の作品知識がないと、村上先生の魅力理解に及ばない

とも言えます。

私は村上先生の作品はあまり読んだ事ありませんから、、事前知識がほぼゼロでした、だからかどうかわかりませんが、ドライブ・マイ・カーの演出は理解が難しいです。

おそらくは演出だと思うのですが、演者があまり感情を表に出しません、人が死んでもかなり冷静です、感情を表に出しまくるのはとあるシーンだけだったりするのですが、この演出は、事前知識のない私が勝手に予想をすると、

・原作の味を損なわない為

だとしたらどうでしょう。

村上先生の世界を損なわないために演者の演技をそぎ落としたとしたならば、、、これはまさかの、

・渡る世界は鬼ばかり(渡鬼は原作者が演者を信用していなくて全部セリフで説明する)

とおんなじで面白いな、と私は認識しました。

となったときに、、演者が話す言葉を理解する必要があるのですが、、、

主人公は演劇役者で、演劇の脚本にそってセリフをずっとしゃべっているのですが、、、

・この演劇の内容が難しすぎでさっぱり入ってこない

という事態に陥ります(私の場合)

この現象は、、小説などではよくある現象で、小説家先生は沢山の小説や文学を読んでいるので知識が途方もないレベルになっています。

この途方もない知識から吐き出される言葉は、、あまり知識のない私には理解不能な事が多いです。

漫画ばっかり読んできた場合なら、漫画の例えを出してもらってもなんとなくわかりますが、、

むかーし昔の古典文学を例えに出されたとしたら、古典文学を普通に読んでいた人達じゃないと、

あーあれね

何てことにはなりません。

映画中の演劇は、、、何かのオマージュ(尊敬する作品などに影響を受ける事)だったりするのでしょうか、、、私には面白さがまったくわからないものでした。

まあ、そんな感じできょとんとしながらも映画を見続けて、最後にたどり着いた結論は、

・本心を言葉にしないと、伝わらないし、後悔することになる

というテーマだったのかなぁ、なんて思いながら、約3時間の謎の時間は終了しました。

この作品がなにかしらの有名な賞を受賞した、というのは、難しい世の中を表しています。

審査する人達は当然ながら様々な映画を見て、さまざまな脚本を知っている、膨大な知識がある人達でしょう。

彼らの評価は、彼らの膨大な知識の上に成り立つ評価です。

私のような映画の知識も、村上先生の書籍の知識もない人間には、難しい映画であっても審査員にはもしかしたら、、簡単な映画なのかもしれません。

さて、、そんなドライブ・マイ・カーですけど、まあ例のごとく、Google先生で検索すると、あまり良い印象でないサジェスト(検索する言葉の予測)が出てきますが、、

これらの言葉で検索する人が多いから出てくるわけですけれど、もし、つまらないと感じたならば、それは自分自身の知識の種類が違う、と考えればよいです。

漫画だったらなんでもわかるって人なら漫画の知識をバックボーンにした作品は面白く感じるでしょうし、

サッカーの事だったらものすごく詳しい、という人なら様々な有名なサッカー選手のエピソードがふんだんに盛り込まれた作品は面白く感じるでしょう。

ただこれだけのことですね、見る人の土台がどうか?というのが何かの作品を見たときに人によって感じ方が異なる要因ですね。

私はドライブ・マイ・カーを見る為の知識がまだまだ足りないな、と感じたけれど、足りない知識の中でも、少しは感じられる事があればいいんじゃないすか映画なんて。

って自分を慰めるのでした。

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