久しぶりに勤め先の飲み会(10人以上)に参加した、とある新製品の発売お疲れ様会という名目である。
20代の女性が幹事を行っていたため、私は一度断ったのであるが、20代の女性に押し切られて参加する事となってしまった、そう、私もなにかに群がるただの蟻なのである。
20代の勤め先のなかでもかわいい女性が幹事ということで、どんな会合が繰り広げられるのだろうか、冷静に観察する事とした。
スナックと何が違うというのだ
幹事の女性は感じの良い女性である、話上手でノリも良い、周りにいる叔父様方はもれなく気持ちよくなっている。
こんな光景をどこかで見た事がある、、そうであるスナックである、女性が男性を持てなす箱である。
若い女性に男性陣は持ち上げられ気持ちよくなっている、しかも男性陣はそれなりの役職に就く者ばかりである、彼らに取り入るという事は自分の評価を良くするという事に他ならない。
彼女達も心得たもので、自分達の売り上げになるわけではないが、自分達の評価を上げる、という一点において確実な成果を上げているのである。
女性だけでない、男性若手社員も同じである
若い女性は叔父様を持ち上げ気持ちよくさせる、観察しているとそれだけではない、若い男性(とはいっても30代)においても、叔父様方を持ち上げて気持ち良くさせているのである。
こんな光景をどこかで見た事がある、、、そう昔の私である、私も良く飲み会の席においてちょっと先輩を持ち上げて楽しんでいた事がある(いや、本当にちょっと尊敬はしていたのだが、、)。
そう、私が昔やっていた評価する立場にある人間を持ち上げて覚えを良くさせるという技を、自然と30代の男性社員は身に付けているのである。
なんと浅ましい事か、私も実践していた事とはいえ、はたから見るとなんとも気持ち悪い光景である。
狭い社会で若い女性に群がる
私の勤める会社は200人もいないほどの会社である、若い女性などは数人である、そのうちの一人が来ている今回の飲み会である。
見ている感じとしては、若い女性という名の餌に群がる蟻の大群である。
なぜこのような情けない事になってしまうのかと考える、今回の飲み会に来ている男性陣はそういえば私を除きみな結婚し、子供のいる男性ばかりである。
彼らにはとって、若い女性と戯れる空間というのはお金を払って実現する(キャバクラ等)以外にはないのである。
それが若い女性(まだ独身)のいる空間にいられるという事で浮かれているのである。
飲み会の参加費(5000円、、、高いからほんとは断りたかった。。)というキャバクラより安いお金で若い独身女性とお話ができるというお得感に支配されているのである。
私もそうであった、結婚している時は若い女性と話すというのは会社の飲み会でたまたま若い社員がいるときくらいのものである、それが再現されているだけなのである。
大企業ではさらにカオスとなる
200人程度の企業であれば、お姉さまネットワークにより全ての噂は筒抜けとなり、下手な事はできない。
しかし、大企業(何千人)という社員がいる会社では、その会社内だけのコミュニティは膨大なものとなる。
大企業であるがゆえに仕事のストレスも大きく、お金もそれなりにある。
そんな人達にとって飲み会というのは、若い女性を漁りに行く会として機能しかしえない。
あっちの部署のなんたらと誰々が不倫をしてる、だの、そっちの部署の誰々とあっちのなんたらが付き合っているだの、不倫案件が横行しているのだそうだ。
全ては結婚という契約によって自由になれない人達が、家族に知られる事のない、仕事、という名目によってはしゃいでいる、という状況なのである。
それが大企業になろうが、中小企業になろうが変わらない、人の営みは変わらないのである。
外の世界に飛び出そう
久しぶりに勤め先の飲み会に参加した事によって、会社というコミュニティについて考えさせられてしまった。
確かに私も結婚していた時は出会いという観点で考えると、会社にいる人間くらいしか出会う事はなかった。
しかし、離婚をして、結婚という契約から解き放たれ、自分の好きなように生きられるようになって、好きなようにアルバイトをするようになったら世界は変わった。
まったく違う生き方をしている人達に出会えるのである。
友達が沢山いる人ならば、外の世界は当然の事のように知る事ができるだろう、しかし、私には友達はいない、となれば会社と家の往復を繰り返すだけでは、新たな出会いはないのである。
私の場合はアルバイトという方法であったが、謎のサークル活動でもよいだろう、なんちゃら交流会でもよいだろう。
会社という単位で集まっていると、、、前述のような若い女性に群がる愚かな男たちという無残な光景の一員となってしまうのである。
歳と取ると誰も相手をしてくれない説
とある会社の先輩(アラフィフ)が言っていた、
「歳をとると誰も相手をしてくれない、相手をしてくれる奥さんはほんとにいいよ」
と、
そこで私が思ったのは、、、その奥さんだっていつ出ていくかわかったもんじゃない、という事であった。
小汚いオッサンなど奥さんだって嫌になるに決まっているのである。
会社という組織で権力を持っているからこそ、若い女性が持ち上げてくれるからであって、そして、給料という餌を運んできてくれているから奥さんが相手をしてくれているだけなのかもしれない。
給料という餌が無くなった時、男性としての魅力が無くなった時、そもそも健康というものが無くなった時、奥さんは本当に相手をし続けてくれるのだろうか。
・・・ちょっと話が脱線したが、久しぶりの会社の飲み会という席で体験する不思議な感情を吐露せずにはいられなかった。
次は忘年会というもっと沢山の人間模様が見られる場での皆の立ち振る舞いを観察する事としよう。
なんとも楽しみである。。
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