東京出張で消耗し、廃棄製品に絶望し、田舎でいいやと開き直る

 勤め先の仕事で東京方面へ出張、いわゆるクレーム対応である。

 東京はどんな時間でも人が沢山である、人ゴミをかき分け、お客さんの元へ、出荷した製品を前にほぼすべての製品にNGを食らう。

 ほぼすべての製品を不良と判断されるとはイコール現在作っている製品も同じく不良となる、損失は25万円は下らないであろう。

 でも仕方ない、多少の行き違いはあれど、製品の見た目についてお客様と取り交わしした基準をクリアできなかったからである。

 多少の妥協点は引き出せたが、どちらにしろ現在の注文分をどうやって作り切るのか問題は残っている、さっそく業者と相談である。

 

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絶望しながら業者へ移動する

 電車に乗って製品を生産している業者まで移動する。

 雨はやや止んだが、湿気が高く気温も上昇してきた。

 かなり蒸し暑い状況であり、電車の中もあまり涼しくない。

 いつも思う、都会の人達はなぜこれほど暑い環境で過ごせるのか?たまに都会に来る私は毎回汗だくになるのである。

 移動中も様々な人達を見かける。

 ・スラックスにシャツを着たサラリーマン風(私を含め)

 ・ブランドバックを持った若い女性

 ・外国人観光客

 ・夏休みと思われる若者

 ・何しているかわからない年寄やら中年

 様々な種類の人達が都会には存在している、田舎ですら価値観は様々であるのに、都会であればさらに価値観は多様であり、行き交う人達は周りの人達のことなど微塵も気にしている様子はない。

 

業者の苦悶の表情を見ながら考える

 業者へ到着し、客先での苦戦状況を伝える、担当者は苦い顔をしながら当初とは話が違うという、行違いはたしかにあったであろうが、それを覆す為の材料が足りなさすぎる事を説明する。

 見た目が悪くなる原因がはっきりしていないうちは客先も納得はしてくれない、まずは原因調査が先決であり、同時に現在の注文分をどうやって作るかを考える必要があると伝え協力を仰ぐ。

 私にできることはこのことを伝えるだけである、必要に応じて現場へ飛ぶことはできるが、基本的には業者の方に動いてもらう事となる。

 不良となった製品を眺めながら思う。

 この世には廃棄される製品が多すぎる、機能は果たしていても少しの傷で捨てられる商品が山のように存在する、なんと無駄なことであろうか。

 しかし、このムダな製品を作ったのも我々の責任である、見た目の基準をお客様と正しく共有できなかったのが原因であるから。

 とは言え、廃棄製品を前になんとも言えない気持ちになる、地球の資源を無駄に消費しているのである。

 

 コンビニや飲食店に行けば常に食料が溢れている、日々誰かが収穫し、加工し、運び、棚に陳列されているのである。

 毎日である、毎日同じ事が繰り返されているのである。

 よく考えてみれば大変な事である、以前物流倉庫を見に行った事があるが、食料品だけではない、日用品も大量に日々生産され倉庫に保管されている。

 そうして様々な人達の働きによって毎日日用品や食料品に我々はありつけるのである。

 全ては望む人達の便利さの追求の為である。

 

都会には何があるのか

 最近は都会に来ても特にほしい物はなくなった、商品は通販で同じものがどこからでも買える、都会でないと買えない物というのはほとんどない、現在の都会はただのショールームとも考えられる。

 飲食店も多種多様ではある、少し歩けば飲食店にぶち当たる、その分美味しいお店もたくさんあるのであろう、しかし、私は食に興味がない、正確には一人で食べる食事に興味がないのである。

 業者を後にし、腹の減った体を蒸し暑い環境の中歩を進め東京駅にたどり着く、夕方5時、多くの人が駅弁コーナーに吸い込まれていく。

 駅弁、確かに美味しいがその値段はかなりの高額である、節約を再度志した私はそのコーナーを素通りし駅そばへ向かう。

 駅そばも田舎に比べると2割ほど高額である、駅そばはチェーン店では無いようである。

 駅そばを食って思う、今は都会に欲しい物は特にない、人や夢、サービスとの出会いはあれど物に関しては田舎でも手に入るのである。

 

そして田舎へ帰る

 電車を乗り継ぎ田舎へと戻る、電車内はスラックスにシャツを着たビジネスマン風の人達で満載である(私を含め)

 みな疲れて眠っている、それはそうでしょう、都会で打ちのめされて田舎へ引っ込むのであるから。

 私はというと、蒸し暑い都会の空の下より涼しい電車内の方が快適だと思いながら本を読んでいる、何事も考え方次第である。

 製品にNGを食らって、業者に苦い顔をされて、絶望しながら帰路についているが、過去を振り返っても仕方がない、今は快適な環境に身を置いている事が幸せなのである。

 そして、明日から絶望を解消していく方法を実行していけばよいのである。

 

 東京、住めば都なのであろうか、住んだことの無い私にはわからない街である。

勤め人
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アラフォーミニマリストの独り言

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